CFNM日記

保健室事件Ⅱ 前

(2013年1月24日 05:00)

白い息。かじかむ手。日増しに寒さが増す季節。昨夜はどうやら零度を下回ったらしい。その証拠に、ここ久音ヶ丘学園中等部のプールは、一面氷張りになっている。 まるで自然界に出来たスケートリンク。もちろん、滑れるほどの頑丈さなどどう考えてもありはしないが、氷の上に立つように、危なげなこともしたい、とはよく言ったもので、ここにそれを実践しようと意気込む男子生徒1人と、無理やり付き合わされた男子生徒がもう1人… [ 続きを読む → ]

まっしろキャンバス

(2013年1月1日 17:07)

さぁさぁさぁ、やってきました2013年!新年明けまして、羽根突き大会でございます。   「そぉれっ!!!」「うおーーっとっとっと、…ったく、強ぇーなぁサトミィ!」 へへん、バド県大出場を舐めないでもらいたいね。 「はい、私の勝ち。」 5本先取、完了であります。 「おじさんだからとかないからね、罰は受けてもらうよ!」「うげー、容赦ねぇなー。」 負けたら墨で顔に落書き。当然だよね。 マール描… [ 続きを読む → ]

神事 狸相撲 6

(2012年12月5日 00:25)

神事 狸相撲 6

ただ羞恥を振り切るために逃げてきたはいいものの、こんな生まれたての姿で向かえる場所など何処にもあるはずがなく。ざわめきが耳から離れない、でも、せめて誰からも隠れるように、大きな木の陰にうずくまる海斗。 少しもせずして、誰かがゆっくりと、きっと恐る恐る、近づく。手にほどけたマワシを握り締めた少年、宏太。 「あ、…あの、…海斗…、あの…」 完全に自分のせいで萎れる海斗に、かけてあげられる言葉などある訳… [ 続きを読む → ]

神事 狸相撲 5

(2012年11月6日 22:00)

神事 狸相撲 5

「きゃーーーーーーーー!!!!」 幾億にも思える笑い声や悲鳴をスルリとすり抜け、真っ先に脳天を貫く彼女の声。 「ぅあっ…!!!!」 あの子が自分から顔を逸らすのを横目に確認するや否や、こうなってしまった者なら誰しもが反射的に行なわざるを得ないアクション、『股間を隠す』をする海斗。両手に伝わる自分の柔らかい感触。分かっていたけど絶望する。丸出しだった。 ―あっはっはっはっは!!!―やだーーー!!!―… [ 続きを読む → ]

神事 狸相撲 4

(2012年10月31日 21:00)

神事 狸相撲 4

…あれ?望んでいた、大喜びしてくれているあの子の姿はそこにはなく、代わりにいるのは、下方を見つめキョトンとする彼女。 嫌な予感が脳を支配するのと同時に、下半身を襲う、違和・視線・涼やかさ。 1秒後、歓声とも悲鳴ともつかない、異様な沸きを見せる周囲。いくら大将戦と言えど、「押し倒し」なんて、普通過ぎる勝ち方をした少年に、こんなにどよめくわけがない。 0.5秒後、全てを理解する。最高にかっこいい自分を… [ 続きを読む → ]

神事 狸相撲 3

(2012年10月28日 21:00)

神事 狸相撲 3

「勝者、右方、亀田海斗。」「っしゃー!!!!」 両手の拳を頭上に突き上げ、力をくれたあの子に、勝利の雄たけびをプレゼントする海斗。

神事 狸相撲 2

(2012年10月25日 22:00)

神事 狸相撲 2

「宏太~、いけーー!!」 両親からの声援。幾分力が入る宏太。 「いけー!海斗~!負けんなー!!」 こちらはクラスの女の子からの声援。一瞬目を見開き、口元をキュッとすぼませる海斗。いけないいけない、すぐさま凛々しい顔つきに戻す。俄然、力が入る。 少し染めた頬は、彼女への好意の表れであろう。 負けるわけにはいかない、いいところを見せたい。その思いが、宏太のそれに負けるはずもなく。 ―ドーーーンッ!! … [ 続きを読む → ]

神事 狸相撲 1

(2012年10月23日 21:30)

神事 狸相撲 1

久音ヶ丘神社、七夕の神事『狸相撲』。大将戦。 「右方、亀田海斗。」「ほい!」 小学6年生。色の黒い方。 「左方、飯島宏太。」「はいっ。」 小学6年生。色の白い方。 「見合って…、」 見合って… 「…のこったっ!」

雑草と太陽 18

(2012年8月26日 21:00)

雑草と太陽 18

陽はすっかり傾き、校庭がオレンジ色の海になる。それでもここは、相変わらずの暗がりで、それでも今は、それがなんだかとても心地良くて。 校庭の隅のアスファルトの段差に、ノリと2人。他にはもう誰もいない。 目を細め、何処か遠くの方をジーッと見つめている。きっと、勝利の感傷に浸っているんだろう。 そんなノリの隣りで、僕はただただそれに付き合う。特に意味はないけれど、今僕が一番したいことがこれだから、自分の… [ 続きを読む → ]

雑草と太陽 17

(2012年8月14日 22:00)

高速に響くスニーカーの音。高速に駆ける2人の影。服を着た鹿島と、素っ裸のノリ。 高速に振られる腕。高速に回る脚。その何処よりも高速に旋回する、ノリの、あそこ。 大きな笑い声、大きな叫び声。違う、違うだろ。何処見てるんだよ、みんな、…僕。   美しいフォーム、まったくぶれない軸。限界まで伸びる歩幅、衰えないスピード。何も、言うことはない。 頑張れ、頑張れ。   凛々しい顔は、徐々… [ 続きを読む → ]

ページトップへ