小説

雨の日 1

小さい頃から 隣に住んでいた隼人くん。 幼稚園のときから知っていて 小学校に上がってからも 休みの日とかは よく探検ごっことかして 遊んでました。 いわゆる幼馴染って奴かな? これまたベタだけど 私は隼人くんのことが 大好きでした。 ある日曜日。 小学校3年生くらいかな? 好奇心旺盛だった隼人くんは いつものように私のうちに来て 「探検行くぞ!」 と満面の笑みで 私を迎えに来ました。 探検って言っても 学校の裏庭に基地作ったり 学校の裏側を探検したり いわゆる子供の遊びでしたが 私にとって日曜日は 隼人くんと2人で遊べる 貴重に一時でしたね。 いつものように 裏庭を探検していると 急に雨が振ってきました。 「うわ、やべ。由佳カサ持ってるか?」 「ううん、持ってきてないよ。」 「マジか。よっしゃ、とりあえず木の下に避難だ。」 「うん。」 裏庭には屋久島で言う縄文杉みたいな すっごいでっかい木が一本あって その下ならちょっとの雨なら 全然濡れなくて済むほどでした。 でもいくら経っても雨は止む気配はなく むしろ強くなってきて 木も屋根の役割を果たしてくれなくなってきて。 「まずいな…。」 「…どうしよっか。待ってても止みそうにない。」 「うーん。」 ちょっと考えて隼人くんは 「よし、家まで走るべ!」 「…でも、濡れちゃうよ。」 「んじゃどっちがいかに濡れないで家まで帰れるか、勝負!」 「えーーーー!?」 そんなこんなで2人して 大雨のなか走って帰りました。 勝負って言っても 明らかに私のほうが走るの遅いんで 結局隼人くんが私の走りに 合わせてくれる感じでしたね。 そして隼人くんの家に到着。 もちろん2人ともビッチョビチョ。 「まぁ2人とも雨の中帰ってきたの!?  全くもう、隼人!由佳ちゃんを振り回すのも  いい加減にしなさいよ!」 「へいへい、…へ、へっくしゅん!」 「ほらほら早くお風呂沸いてるから入りなさい。  風邪引いちゃうわよ。  由佳ちゃんも上がって、この馬鹿がホントごめんねー。」 「いえ…」 そう言って隼人くんの家に上がることになり… 「どっちから入る?」 「隼人くん先入って良いよ。」 「んーいや、由佳先入れ。」 そんなやり取りを見て隼人くんのお母さんは 「もう何やってるの!まだ子供なんだから。  2人一緒に入れば良いじゃない。」 「え!?」 私も隼人くんもビックリ。 そう言うと隼人くんのお母さんは 「はいはい早く入ってきなさい。」 と私たち2人を脱衣所に連れて行き 「お風呂入ってる間に乾燥機に服入れて  乾かしておきなさいね。」 と行ってドアを閉めてしまいました。 … 脱衣所に隼人くんと2人。 脱衣所は2畳くらいの広さで 洗面所に鏡 それに乾燥機が1台ありました。 どうしよう…。 隼人くんも若干困ってる様子でした。 「…どうしよっか。」 顔を赤らめた隼人くんが言いました。 そうだよね…お風呂入るってことは 服脱がなきゃだもんね…。 「タ、タオルで隠せば問題ないんじゃね?」 明らかにうろたえた様子で 隼人くんが言いました。 「う、うん。そうだね!」 私も一緒に入ることが確定的になった状況に 急に恥ずかしくなってきちゃいました。 脱衣所でタオルを探し出す隼人くん。 いろいろ探した結果 見つかったタオルはバスタオル2枚。のみ。 …ちょっと沈黙。 「1つは出たあと体拭く用に  取っとかなきゃだよな…。」 てことは…。 どうしようと隼人くんの顔を見る私。 すると隼人くんはちょっと困ったような顔をして 「しゃーないな。もう1枚は由佳が使え。」 「え…でもそしたら隼人くんが…。」 「オレは…」 隼人くんは顔を赤らめ 人差し指でぽっぺたを掻きながら 「…手で隠すべ。」 ちょっとびっくりしたけど そうするしかないよね。 私は恥ずかしさを隠しながら コクリと頷きました。 「んじゃまずオレが風呂に入るから  そのあと由佳が風呂入って来い。  もちろんタオルで隠して…な。」 「わ、分かってるよ。」 そう言って流れが決まると 隼人くんはおもむろにTシャツと靴下を 脱いじゃいました。 濡れてて脱ぎ辛そうでしたね。 もう私はドキドキ。 隼人くんの裸はプールのときとかに 見たことはもちろんあるけど こんな狭い空間に2人きりで 好きな男の子が服を脱いでいくっていうのは 流石に恥ずかしかったですね。 そしてズボンも脱ぎ トランクス1枚になった隼人くん。 やっぱり最後の1枚を脱ぐのは 抵抗があったみたい。 「…オレ女子にちんちんとか見られたことねーから  あんまそんなジロジロ見るなよな。」 恥ずかしそうに言う隼人くん。 「み、見ないよ!」 そう言って慌てて後ろを向く私。 そう言えば今までずっと凝視してたんだな、と めちゃくちゃ恥ずかしくなっちゃいました。 そして隼人くんも後ろを向くと トランクスを勢いよく脱ぎ 素っ裸になっちゃいました。 …と言うのも鏡があったんで 後ろ向いてても鏡越しに 全部見えちゃったんですよね。 初めて見る隼人くんのお尻。 真っ白でプリッとした可愛いお尻でした。 隼人くんは脱いだ服をまとめると 風呂場へのドアの傍にある乾燥機に 濡れた服を投げ込みました。 そのとき一瞬隼人くんがこちらを向いたので… 見てしまいました。 隼人くんのおちんちん。 ホントに一瞬だったけど ちょろんって可愛いおちんちんが 見えました。 すぐにおちんちんを手で隠すと隼人くんは 「脱いだ服ここに入れて  乾燥機のスイッチ押してから入ってこいよ。」 そう言ってお風呂場に入っていきました。
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