小説

正義のヒーロー 7

「え?」 ビックリして後ろを見て 看護婦さんの顔を見る石橋くん。 石橋くんのおちんちんも さっきの威勢良さはなくなり どこかキョトンとしているように見えましたw 顔は最高潮に真っ赤でしたね。 そしてわたしの顔を見ると 顔を隠すように「見るなー!」と言って 手で顔を覆いました。 ホントにばれてないとでも思ったのかな…? 流石に声で感づいちゃうよw …というかその前に そのやっと暴れ止んだおちんちんを 隠してよ…。 全部石橋くんのおちんちんだけど 今日だけでいろんなおちんちんを 見てしまった気がする…。 改めて顔が見えた石橋くんを見て 全体を見直して これが石橋くんの裸なんだ…と思って また1人で恥ずかしがってました。 看護婦さんはそんな石橋くんを見て ようやくマント代わりのシーツの中に 何も履いていないことに気づいて 少し顔を赤らめて 「ちょ、ちょっと!  なんて格好してるの女の子の前で!  早くおちんちん隠しなさい!」 そう言われると石橋くんは もう自分が全裸マンではないことを自覚して 慌てて両手でおちんちんを隠すと そのままの状態で 病室から飛び出していきました。 マントがひらっと翻って 石橋くんの可愛いお尻が見えました。 「全くもう…安静にしてなさいって  あれほど言ったのに。」 幼い子のとは言えど おちんちんを見てしまって 看護婦さんは若干照れているようでした。 「…大丈夫?何されたの?」 なんだかんだで 興味深そうに聞いてくる看護婦さん。 そんなこと答えられるわけもなく…。 「な、なにもされてないよ!  ホントに…。」 そう言ってごまかしました。 「そう…ならいいんだけどね。」 きっと…というか絶対 石橋くんは手術を拒み続けるわたしを見かねて わたしの好きなヒーローになりすまして 『恥ずかしさ』を 退治しに来てくれたんだよね。 あんな恥ずかしい格好で…。 さっきまで 恥ずかしさで一杯だったけど 今は感謝の気持ちで一杯でした。 ありがとう、石橋くん――――。 部屋を出て行こうとする 看護婦さんを呼びとめ わたしは意を決してこう告げました。 「看護婦さん!」 「…ん?どうしたの?」 「わたし…手術受けることにする。」 わたしの言葉に いきなりどうして!?と ビックリした様子の看護婦さん。 でもとっても嬉しそうでした。 全部さっきの石橋くんのおかげなんだよ。 そんなこと絶対に言えないけど。 わたしは心の中で何度も 石橋くんにお礼を言っていました。
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