小説

気になるあいつ 6

家に帰って風呂に入りながら 今日あったこと いろいろ考えてた。 なんだかんだで 大成功だよな。 …そんな計画的なモンじゃなかったけど。 最初公園入ってったときは どうなることかと思ったけど いろいろ喋れたしな。 友達にもなれたし。 まずは友達からって奴か。 …なにを言ってんだかな。 とりあえず嫌われてなくて良かった。 …なんだかんだで今日も ちんちん見られちまったけど。 ってかハミチンしてんのなんて まったく気づかなかった…。 普段も学校とかで 結構出ちゃってんのかな…。 結構見られてんのかな。 …どんだけサービス精神旺盛なんだよ。オレ。 なんかそう思うと めちゃくちゃ恥ずかしくなってきた。 …今度母ちゃんに短パン以外のズボン 買ってもらおう…。 でもフリスビーやったり 笑い合ったりしたときのあいつ …可愛かったな。 絶対笑ったほうが可愛いよなー…。 …なんか勝手ににやけ始めてるオレ。 いかんいかんこんなとこ 誰かに見られたら… …んまぁ誰も見てるわけないしな。 思う存分にやけちまえ、オレ。 明日から土日かー。 …2日間会えないのかー。 残念だな。 …おいおいぞっこんじゃないかオレ。 いかんいかん。 …コレが恋っていうやつか? …知るかバーカ。 とりあえず明日とあさっては 学校の奴らと野球だな。 なんだかんだで結構 休みの野球は好きだったりするわけよ。 クラブと違って 変な拘束感もないしな。 今となっちゃあ あいつに会うための 過程でしかないんだろうけどな。 …んまぁオレもそろそろ ちゃんとクラブに参加しなきゃとは 思ってるんだけどね。 流石にガキ過ぎる…。 そんないろんなことを 思いふけっているうちに あることに気づいた。 …あいつ、名前なんて言うんだろ。 いろいろ話してて 一番大事なこと聞くの忘れてた。 でも改まって聞くのも恥ずかしいんだよな。 「そーいや名前なんていうんだ?」とか… 言ってる自分想像すると 恥ずかしくなる…。 …んまぁ次会ったときに聞けばいいよな。 来週またあの公園に来るかなあいつ…。 …いや絶対来るよな。 またなって言ったもんな。 結局風呂から上がった後も 終始ウキウキモード全開だったみたいなオレ。 母ちゃんに「なんかあったの?」って 聞かれたくらいだかんな。 これはまずい、制御できなくなってる…。 そんなこんなでオレは いろいろなことを ほとんど今日のことだけど考えながら 床に就いた。
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