小説

少年裸祭り 【拾弐】

山井 浩介
  • 山井 浩介
  • 2009/01/03 08:16
  • 神社裏の小屋
ついにこのときが来たぜ…。 褌を握り締める手が震えてる。 何の振るえなのかは分からないけど…まぁ興奮だろうな。 何の思し召しが、俺が一番最初に抜擢された。 しかも間宮のお母さんの指示で… これってなんかのフラグか? …とか言ってな、何もねぇっつーの。 「お願いします。」 間宮のお母さんの目の前に立ち、褌を渡す。 「はーい。…よいしょ。」 膝立ちをする格好になった間宮のお母さん。 近くに来て気づいたけど、すげぇいいにおいするぞ。 これが大人の女性って奴なのかな…すげぇドキドキする。 うちの母ちゃんとは大違いだ、マジで。 「よし、うん。  じゃあ…脱いでもらっていいかな?」 キター!ついに来てしまったー! 「じゃあ…脱いでもらっていいかな?」-…が 頭の中でリフレインする。 その言葉だけですでに興奮してた俺は 正真正銘の変態なんだろうな、きっと。 +やっぱり女性だからかな、 若干恥ずかしそうにそう言う表情が 俺としてはもうたまらなかったね。 西島…わるいな、先にいかせてもらうぜ。 俺はお言葉に甘えて、一気に自分のパンツをずり下ろした。 当然のごとく露になる、俺のアソコ。 間宮のお母さんの視線は、確実にそこへと向けられていた。 見られちまった…ヤバイ… 平常心平常心…。 足からパンツを抜き取りドキドキしながら待っていると 「あらー、立派ねぇ。」 と間宮のお母さんが言ってきた。 …ヤバイ、マジ神。 これがマダムの力か。最高すぎる。 同年代の女子だったら絶対、キャーとかヤダーとか言って 叫ぶだけだモンな。 そんなリアクション、今はもう古いんだよ。 この間宮のお母さんの、クールかつ大人な対応。 たったそれだけの言葉なのに がっちり、俺のハートを鷲づかみにしちまいやがった。 ちょっとだけ照れを見せて微笑むその表情も ナイスっす、マジナイスっす間宮さん! …などと俺が幸福の絶頂の最中にいるのもつかの間 間宮のお母さんは渡した褌を手際よく締め始めた。 …そりゃあそうだよな。ここ変な店とかじゃねぇし。 でも一瞬、褌の上から触られたときは、流石にまずかった。 たちそうだったけど、なんとか踏ん張った。 危ない危ない…。 …まぁ俺にとっちゃあ滅茶苦茶価値のある体験だったぜ。 今年のお年玉全部払ってもいいくらいの価値だな。 …将来風俗とかに、超金つかいそうだなー俺w 「ん、こうだったかな。あれ?w」 間宮のお母さんは褌を締めている途中途中に、 独り言のようにそう呟いていたけど それはひょっとして 俺のに少なからず興奮しちまったから 動揺を隠すための、自己暗示的なアレか? …ヤバイ、大人だ、これぞ大人の対応だ。 間宮のお母さんの行動1つ1つを、全ていいように捉えて 1人で勝手に興奮してる俺。 …いいんだよ、これが男ってモンさ。 「…よし!出来たわよ。お疲れ様~。」 ものの2,3分で締め終わっちゃったけど ホントにいい体験…させてもらったぜ。 「あ、ありがとうございました!」 …ホントに、いろんな意味で。 褌を締め終わった俺は西島と鈴谷の元に戻る。 とりあえず西島に報告しなきゃな… と思ったとき俺の目に真っ先に飛び込んできたのは すでに素っ裸の鈴谷だった。 ちょ、お前!w 流石にそれはフライングだろ?w …ってかしかも、もう毛ぇ生えてるし。 生え…かけか? マジかー…あーやって毛って生えてくんだな…。 …それより!なんだなんだ我慢できなくなって 脱いじまったってことなのか? …実は一番の変態は、鈴谷なのかもなw 「交代だ。」 「おう!」 そう言って 既に丸出し状態で間宮のお母さんの元へ行く鈴谷。 …マジ、その発想は無かったわ。やるなぁあいつ。 西島はパンツ1枚姿で呆然と立ち尽くしていた。 緊張しとりますなぁ、全くw
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