少年裸祭り|Kune Kune Project

小説

少年裸祭り 【弐拾】

西島 耕助
  • 西島 耕助
  • 2009/01/03 08:32
  • 神社裏の小屋
「…えっと…あれ?ちょっと間違えたかな。  …ごめんね。」 俺の安心をよそに、小声でそう呟き始める間宮のお母さん。 そしてするすると巻いていた褌を解き始め 結局俺は再び、素っ裸姿になった。 なんで…!全然しっかり巻けてたじゃんか! こだわりがあるとか?いいよそんなの、隠れてれば…。 安心しきってたときの不意打ち攻撃だったからか なんかまた余計に恥ずかしくなった。 履いてたものを脱がされたようなもんだからな… 自分で脱ぐよりも恥ずかしいって言うか… 心の準備ができてないから…な。 俺は隠したくてしょうがなかったけど 自分の両手を何とか制御して 間宮のお母さんに見せ続けた。 こればっかりは慣れるもんじゃないなやっぱり…。 恥ずかしいモンは恥ずかしいよ…。 解いた褌を 丁寧に丁寧に元の状態に直していく間宮のお母さん。 もういいのに…!そんな丁寧じゃなくていいから…。 早く、俺のちんこを隠してくれよ…。 いても立ってもいられなくなって 「適当でいいんでもう巻いちゃってください。」と 意を決して告げようと、間宮のお母さんの顔に目を向けた。 …そのときの間宮のお母さんの顔。 今まで気づかなかっただけかもしれないけど 頬の辺りがピンク色に染まっていた。 下唇を噛みながら、恥ずかしそうに褌を直している。 …なんで?間宮のお母さんが恥ずかしがってるんだ? …照れてるのか?…でもなんで? …いや無論。俺の素っ裸姿を見たからだ…よな。 …よく分からない…もの凄く恥ずかしい。 もの凄く恥ずかしいけど、なんか、俺はその表情を見た瞬間 恥ずかしさとは違うドキドキの感情みたいなものを 感じてしまった。 見られすぎておかしくなった? 照れてる表情が 俺が男だって言う証みたいで嬉しくなった? それとも… 自分でも理解できないその感情は ゆっくりと脳へと流れ込み その情報を体中に伝えた…んだろう。 ヤバイ…!!!! あれが起こるときの前兆に似てる…! いや、それそのものだ! ヤバイヤバイヤバイ落ち着け落ち着け落ち着け! ヤバイってヤバイって!ヤバイってー!!! ヤバ……ぃ… 見なくたって分かる。 ドキドキすると何故か知んないけど たまに、こうなっちゃうんだ…最悪…だ。 流石にもう隠そう…と思ったけど 隠したら女扱いだ…もう…隠せない…。 早く戻れ早く戻れって頭ん中で何回も唱えるけど… 自分の体の仕組みは一番自分が分かってるよ。 俺こうなると、10分くらいは戻んないんだよな…。 良く分からない感情は何処かへと消え去り 結局は恥ずかしさが倍になって返ってきた。 間宮のお母さんは…見て…… …る。 凝視に近い、頬をピンク色に染めたまま 俺のそれを見てる。 もう…どうしようもない。どうしよう…。 「お、男の子だもんね、しょうがないわよ。」 照れながらそう言う。 また、男の子だから、か…。 ってか男ならこれはしょうがないことなのか。 よくある事なのか…? 俺詳しくそう言うことについてまだ知らねぇんだ…。 「まだ時間あるからね、リラックスリラックス…。」 そう言って笑顔でなだめてくる。 なんでリラックスすれば治ることまで知ってんだ…!? この人何者なんだ!? …もう良く分かんないけど この人にはもう 俺の全てを知られてしまったんだなと言う事実が 恥ずかしさに更に追い風をかけ、更に倍の4倍にまで 膨れ上がった…気がした。 「あ、あの!もう…巻いちゃってください。」 いても立ってもいられなくなって俺は涙目で言う。 「え、で、でも…」 もう躊躇わないで巻いちゃってくれればいいのに…! でもやっぱり勃ってるモンな、小さいけど…さ。 元に戻るまで巻いてくれないのかな… いやそんなの地獄過ぎる…。 もう考えてる余裕なんてない。 ちょっとくらいプライド傷ついてもいいから とにかくこの場をもう終わらせたい…。 「…こ、これ以上大きくなんないんで…。 この上からでも、だ、大丈夫なんで…。」 「え?」 自分でも何言ってるか良く分かんなかった…。 間宮のお母さんのリアクションも納得できた。 大体大きくないし…いやでも最初よりは大きいし… も、もう、もうもういーやもう!正直に言おう…。 「あ、あの俺…!  た、勃つとなかなか戻らないんでその…  も、もう、巻いて、ください…。」 こんな秘密まで知られることになるなんて… もう間宮のお母さんには絶対に頭上がらないな…。 間宮に今日のこと話されたら、もうそれこそ最悪だけど。 …あとで頼んでおこうかな。 これはもう恥ずかしさどうこうの問題じゃなくて 今後の俺の人生のために…な。 「そ、そうなんだ…。うん分かった!巻くね~。」 俺の気持ちを汲み取ってくれたのか そう言って勃った俺のそれを上から隠すように 褌を巻き始めてくれた。 途中、完全に褌の上から、ちんこ触られた…。 俺の人生の中で多分初めてだよ…褌越しだけどさ。 父ちゃんや母ちゃんは触ったことあるかもだけどさ。 俺の記憶にはないし。 「はい、終わったよ。お疲れ様。」 「あ、ありがとうございました。」 ホントに本当にようやく終わって、お礼を言う。 この数分間で、失ったものは計りしれないけどさ。 巻いてもらったことに変わりはないし…。 重い体に鞭を打って、あいつらのところへ戻る。 …ろうとした時に間宮のお母さんから 最後の一撃を食らわされた。 「あんまり気にしないの!  男の子は大きさじゃないんだから、ね!」 …もういいっすよ。 慰めの意味で言ってくれてるんだろうけど 俺にとっちゃあダメージ以外の何ものでもない。 …ってか、つまりはちっちゃかったよってことだろ? くっそう。もう! …っつっても今の俺に上手い対応をする体力も余裕もなく 無言で頷いてその場をあとにした。 …とにかく…疲れた。 もう…身も心もボロボロだ。 まだ祭り始まってないのにな… ふぅ… あーあ!もう!最悪だよっっっ!!!
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