少年裸祭り|Kune Kune Project

小説

少年裸祭り 【四拾四】

鈴谷 孝輔 西島 耕助 山井 浩介
  • コウスケトリオ
  • 2009/01/03 10:27
「どおすんだよぉこれ!」 「わ、わかんねぇよ俺にも…。」 「わかんねぇって…  そんなもん取って履き直すしかないだろ!」 「どうやってだよぉ!」 「…たしかに、それはかなり難しいと思う。  ただでさえ波が強くなってるし  何より褌を取るだけでも  肩を崩さないときついっぽいし。」 「…そ、そんな!  でもこうなった以上肩を崩すのくらい仕方ないだろ!」 「…いや!それだけは絶対に駄目だって!  俺は死んでもこの腕を放さないぞ!」 「…確かに、それはいろいろとまずそうだよなぁ…。  何年も続いてきた祭りの唯一のタブーになりそうだしぃ。  何よりバチとかあたりそうだもんなぁ。」 「…んじゃあどぉすんだよぉ!  あ、あぁぁああ、もう褌があんなところに…くそぉ!」 「西島っ!!!」 「…あの褌は諦めた方が、良さそうだなぁ。」 「…ちっくしょおーーーうぅぅう。」 「…さて…、どうするかな…。」 「参ったなぁ…。」 「嘘だろ…こんな鬼畜な展開…聞いてねぇよ…。」 「…とりあえず落ちつこう。  寒さのこともあるし、そんなに時間がない。」 「…お、おおぅ。」 「とりあえず、この体勢のまま  あの民家まで駆け抜けて、玄関をくぐる。  これは絶対条件だ。」 「…う、うぉう。」 「…くうぅぅぅぅううう。  で、でも、どうやんだよ!」 「まぁ、そんな喧嘩腰になるなよ。  簡単に今の俺らの状況をまとめるぞ。  俺ら3人とも、今褌が取れちまって、素っ裸状態だ。」 「うん…そうだな。」 「そこからかよ…。」 「まぁまぁ…。  で何が一番問題かって言うと、言わずもがなだけど  このまま上がってってあの民家まで走っていったら  ちんちんを観客に見られちまうわけだ。  当たり前だけど  ちんちんを見られるのは恥ずかしい。」 「そりゃあ…なぁ、女子もそれなりにいたしなぁ…。」 「…と、当然だろ、そんなの…。」 「でな、次に手の数だ。  西島の手は両手で俺と山井の肩を組んでるから使えない。  その俺は右手が空いてて、山井は左手が空いてる。  …つまり、使える手は2本だ。」 「使える手は2本…。」 「…で、でもそしたら!」 「そうだ。  俺らは3人いるわけだから、当然ちんちんも3つある。  …つまり、手で隠そうとするならば  必然的に、誰か1人が諦めなければいけない。」 「誰か1人が諦める…。」 「…!  ……ジャン…ケン……か!?」 「…いや、それはいけないと思う。  公平っちゃあ公平だけど  誰か1人が嫌な思いするって言うのは  祭りの趣旨的にも、俺自身としても、嫌なんだ。」 「…じゃ、じゃあどおすんだよぉ!」 「………  …俺は、覚悟できてる。」 「………!!!!!」 「…覚悟って…?」 「…3人揃って、フルチンであの家まで駆け抜ける。」 「…マジ…かよぉ…!」 「マジ…っすかぁ!」 「この短時間でいろいろ考えたけど  どう考えたってそれが一番いいとおもうんだ。  俺だって嫌だよ、ちんちん見られるなんて。  …特に女子に。  でもこうなった以上、もう仕方ないと思うんだ。」 「し、仕方ないって言われても…。」 「俺の意志はもう固まってる。  あとは2人の気持ちに任せる。」 「…嘘…だろ……。そんなの絶対おかしい…。」 「……。」 「…そんなの絶対に…嫌だ…。」 「………。」 「……そん…なの……」 「…でも  …それしか多分もう選択肢ないよな。」 「……!山井…!!!」 「…おし、もうどうにでもなれだぁ!  俺もその鈴谷の意見に乗るぜぇ…。」 「マジかよ…!山井…!」 「…よし、あとは西島だけだ。  もう時間も無い…早めに決断してくれ…!」 「…寒さもそろそろ限界だぁ…西島ぁ  腹くくれよぉ…!」 「…そんなぁ…そんなのってぇ…  …ううぅっ。」 「な、泣くなよ!…ほら!  俺ら絶対に自分の手でちんちん隠したりしないから!  な!山井!」 「お、おぅ!当然だよ!男同士の約束だぁ!  もうどうにでもなれぇ!ちんこ丸出しだぁ!」 「…マジかよ…マジかよぉぉぉおおおおぉぉ…。」 「大丈夫だよ!猛ダッシュで走れば  そんなに多くの奴らには見られないはず!」 「3人の痛みは、3人で分け合うぞぉ!」 「うぅ…う、うぅ…っく…。」 「ほら!もう他の学校の奴ら  みんな上がってあっち向かってる。  迷ってるとその分目立っちまうぞっ!」 「…それも、いやだなぁぁああ!」 「…ちくしょう…ちくしょう。  …ちくしょうちくしょうちくしょう!!!!  …分かったよぉー!  行ってやるよぉおおお!!!!」 「よっしゃ!そうと決まれば時間も無い。  早速スタートしよう!」 「…西島ぁ、やっぱお前男だぁ!  お前のペースに合わせるぜぇえ!」 「…先に言っとくけど  マッハスピードで駆け抜けるからな!  …しっかりついてこいよっ!!!!うぅっ。」 「…了解、頼んだぜリーダー。」 「西島ぁ!一生お前についてくぅ!!」 「…うるっせぇ!!行くぞ!!!!!」 「おう!!!」 「おうぅ!!!!」 「…ちっくしょぉぉぉぉぉぉおおおおおお!!!!!!!」 …… …
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