制作物

『少年八景 夏』案内ページ

販売サイト

  • DiGiket

あらすじ

少年八景』の夏バージョン。
スイカ割り少年・金魚すくい少年・プール監視員…、夏のCFNM集。
挿絵イラスト付。

表紙

スイカ割り少年(サンプル)

夏と言えば…、海! プールもいいけどさ、やっぱ本場の海に限るよね。 それに太陽の照りつける砂浜でのスイカ割り! これをやらずに、夏は語れないでしょ~。 …ってことで今わたしは、中学のバスケ部のみんなと 海に来ている。 海水浴を楽しんだり、浜辺でビーチバレーをしたり 顧問の先生や親の目も気にせずに、思いっきり夏を楽しんでるって感じ。 うん、青春してる!わたしたち! …で、一通り遊びつくした感があるこの時間帯。 今日最後にして一番盛り上がるであろうイベント スイカ割りが、いよいよといったムードの中、始まった。 みんなでお金を出し合ってさっき買ってきたスイカ。 実際1つしか買えてないから、割られた瞬間に終了なんだけどね。 んまぁ割ることよりやることに意味があるってもんよね。 あるテイでやっても問題なし! …なんて言う心配も、全くの杞憂だったみたい。 スイカまでの約15m間を、目隠し状態で正確に歩ける人が こんなにも少ないなんて。 こんなんで大丈夫なの男バス女バス!? そんな声がみんなの口から飛び出すたびに わたしたちはみんな、大声で笑い合う。 まぁある意味みんな、空気読めてるって感じだよね。 そして、誰も割ることが出来ずに迎えたラストプレイヤー、慶太くん。 男バスのエース、ボールさばきも神がかってて 慶太LOVEな女バスの子も結構多かったりする。 …かく言うわたしも実はね。 当然のごとくみんなの期待が最後の慶太くんにかかる。 「よっしゃー!割ってやるよっ!!」 そう言いながらタオルで自らの視界を遮る慶太くん。 「きゃー!」「かっこいー!!」 そんな、わたしを含めた黄色い声援が砂浜に響く。 そして、特大の期待を背負った目隠し状態の慶太くんに 男子が、割る用に用意された木の棒を手渡す。 …その棒を見て、わたしたち女子みんなの頭に?マークが浮かぶ。 先端に結び付けられた白く長いヒモ…。 そんなこと知る由もない慶太くんは、何の疑いもなくそれを握り閉める。 …あれ、何だろう…。 わたしたちの疑問をよそに男子は 棒に取り付けられたヒモのもう一方の先端を摘み こっそり素早くそれを、慶太くんには何も告げずに ある場所へとくくりつける。 …それは紛れもない、慶太くんの海水パンツのヒモの片端だった。 全ての準備が整ったとばかりに、その男子はニヤリと笑い 疑問だらけのわたしたちに向かって、『しーっ!』のジェスチャーを送る。 …どうやら何かを企んでるみたいだな…、それは分かったけど それがどうなるのか、この瞬間には良く分からなかった。 …そんな舞台裏を知るわけもない慶太くんは その男子に体を誘導され、全員共通のスタート地点へと立たされる。 「…よし、こっからまっすぐ大体15mくらいのトコにスイカだ。いいな?」 「おう、任しとけ~!」 やる気満々の慶太くんは 木の棒を、剣道対戦時のポーズのように固定し その先端から自分の海水パンツへとリンクするヒモを垂らしたまま 見事にそれに気づくこともないまま 「スタートォ!」の合図とともに、ゆっくりと歩を進め始める。 慶太くん、割れるかな…、そんなドキドキワクワクと あのヒモ、何なんだろう…、そんなドキドキワクワクが 今日きっと最後のイベントの終わりを、大いに盛り上げる。 …でも、後者のそれが ドキドキワクワクなどしてられるようなものではないことに わたしたちは徐々に気づき始める。 「…このまま行ったらさ、慶太くんさ…。」 残り5mほどのところで、わたしの隣りの子がそんな声を漏らす。 「…うん、そだね。今んとこバッチリだし  このまま行ったら割れるかもね。」 そんなわたしの真面目な相槌に、顔を強張らせたままのその子。 …ちょっと頬が赤く見えるのは、気のせい…? 「…いや、そうじゃなくって…さ。  このままスイカの前まで行って、棒振り上げたら…さ。」 胸のドキドキ丸出しのその子のその発言に わたしは少しずつ、その意味を理解し始める。 あの棒を振り上げて振り下ろしたらきっと、スイカが割れる。 …いや、そういうことを言ってるんじゃない。 スイカが割れる以前に、あの棒を慶太くんが振り上げたら 先端についたヒモも必然的にフワリを上がり… 慶太くんの腕の長さ、棒の長さ、それに スリーポイントを決める慶太くんのシュートポーズ… 全てを総合的に考えて、あのヒモが 慶太くんの海水パンツのヒモを解くのに丁度いい長さなのではないかと わたしは頭の中で解釈をする。 つまり、もしかしたら、このままいったら… ドキドキワクワクが、単純にドキドキへと変わり わたしたち女子の歓声も徐々に減っていく。 それとは正反対に、クスクスと笑いを堪えている様子の男子たち。 …確信した、そう言うことだよね。 あと3m、2m…方向感覚は完璧、このまま行けば間違いなく スイカは真っ二つに割れるだろう…でも その前に、このまま行けば確実に… きっと見守る女子たち全員が、このあと起こるかもしれない事件を 容易に予知できていた。 …でも、誰一人として 羞恥の舞台へと歩み続ける慶太くんを止めなかったのはきっと みんな、…見てみたかったからなんだろうな。 そして、そのときはやって来る。 位置もバッチリ、距離もバッチリ、さすが慶太くんとしか言えない… けど… 男子たちのニヤニヤと、女子たちのドキドキが頂点に達したその瞬間。 「…ここだーっ!!!」 ベストポジションとしか言いようのない場所に静止した慶太くんは そう大声で叫んだあと、その目の前に位置するスイカを割るために 手に握り締めた木の棒を、思いっきり上へと、振り上げ…た。

作品情報

発行日 2009/08/05
形式 挿絵付短編小説集
ページ数 7P程度 × 8本
媒体 データ版

販売サイト

  • DiGiket
ページトップへ