小説

おすそ分け 1

親戚のおばさんが そこで取れる梨を 大量に送ってきてくれたことがあって 家だけじゃどう考えても 食べきれないから 近所に住んでる悟くんの家に おすそ分けに行くように 頼まれたことがありました。 悟くんは小2のときに こっちに越してきたご近所さんで 小2から3年間 珍しくずっと同じクラスの男の子。 野球クラブに入っていてポジションはピッチャー。 一応野球クラブの5年生の キャプテンを任せられていて 背はめちゃくちゃ高いってわけでもないけど 格好良くて話も面白くて まぁ早い話が 私が想いを寄せている男の子でした。 家がご近所だけど おすそ分けに行くのは初めてで 私としては学校以外の場で 悟くんに逢えるのが素直に嬉しくて 喜んで引き受けました。 「ピンポーン」 チャイムを鳴らすと 悟くんのお母さんが出ました。 ちょっとガッカリ。 「あ、悟くんのクラスメイトの…」 「あらー優子ちゃんじゃない!こんばんわー。」 「あ、こんばんわー。」 「どうしたのー?こんな時間に。」 「あ、親戚のおばちゃんが梨送ってきてくれて  食べきれないから  悟くんの家におすそ分けに行ってこいって  お母さんに言われて来ました。」 「あら!ありがとねー悟、梨大好きなのよー。」 「ホントですか!良かったです。」 「…優子ちゃんもうお夕飯食べたの?」 「あ、いや、まだこれからです。」 「そう?なんなら家で食べてきなさいよ!」 「あ、あーでもお母さんもう作っちゃってたし…」 「大ジョブよ、私が電話で言っとくから。  せっかくだし、ね!」 「あ、じゃあ、そうしようかな。」 「そうしなさい!  はい、じゃあ上がってー狭いけどごめんねー。」 「あ、いえ。」 そんなこんなで悟くんの家で 夕飯をご馳走になることにしました。 どうしようか内心迷ってたけど 実際好きなこの家に来るのって すっごくドキドキというか 嬉しかったです。 リビングに案内されて 4つある椅子の一つに座りました。 夕食の支度のちょうど途中だったみたいで カレーのいい香りがしました。 家には悟くんのお母さんしか いないみたいでした。 悟くんの家は一人っ子の3人家族で お父さんは貿易関係の仕事をしていて 帰りはいつも11時頃位なっちゃうんだそうです。 「悟くんはまだ帰ってないんですか?」 ちょっと残念そうに私が聞くと 「あ、今ちょうど帰ってきてお風呂入ってんのよ。  もうすぐ上がってくると思うわよー。」 「あ、そうなんだ。」 ちょっとほっとして 悟くんと一緒に夕食を食べれるのが嬉しくて 一人で舞い上がってましたね。 夕食ができるまで、悟くんがお風呂から上がってくるまで 悟くんのお母さんとたわいもない話をしてました。 「悟、学校ではどうなのー?  いつも野球の話ばっかりで  学校のことあんまり話してくれないのよねー。」 「あ、学校でも悟くん凄い面白いですよ。  クラスの子達からも人気あるし  野球やってるときと同じで、いつも格好良いです。」 「…あらー、嬉しいわね。」 フフ、っと悟くんのお母さんが笑いました。 と言うか、私が好きなのバレたかも…。 そんな話をしていると 奥の部屋のほうから物音がしてきました。 「あ、悟上がったみたいね。」 物音に気づき悟くんのお母さんが言いました。 やったー悟くんに会える! なんかもうウッキウキでしたね。 毎日会ってるのに。 そんなことを思っていると 「あ、そっか…。」 と悟くんのお母さんが何かに気づいたように呟きました。 それで私の顔を見ると ちょっと間を置いて含み笑いをしてきました。 ? なんだろう、と思った次の瞬間 リビングのドアが開きました。 そちらに目を向けると悟くんが立っていたんですが… 首にタオルをかけ上半身は裸。 え?と思って下に視線をずらしていくと なんと下は何も履いていない状態でした。 つまりは、すっぽんぽんw もうビックリでした。 男の子のおちんちんを しかも好きな男の子のおちんちんを ばっちり見てしまった瞬間でした。 悟くんは「アチーー!」と言いながら 頭を拭きながら私に背を向けて 冷蔵庫のほうに歩いていきました。 私にまだ気づいていないみたいでした。 悪いと思いながらも どうして良いか分からず ただ目の前の光景を眺めることしかできない私。 悟くんのお尻は日焼けした腕や顔と違って 真っ白でプリップリしてましたw そして悟くんは冷蔵庫から牛乳を取り出すと また私のほうに向き直して 腰に手を当ててパックのまま口を付けて 牛乳を飲み始めました。 もう心臓ドキドキだったけど 「マンガかよ!」って思っちゃいましたw 悟くんが牛乳を飲んでる数秒間。 私は悟くんのその姿をただ見ていることしかできず…。 首にかかった唯一の衣類、タオル。 腰に添えられた右手。 牛乳を飲むたびに波を打つお腹。 ポツンとついたおへそ。 そしてその下に、 男の子の象徴であるおちんちんが ちょこん、と付いていました。 そこだけほんとに真っ白でしたね。 マンガでしか見たことなかったけど 本当にソーセージみたいなのが付いてて その下にお稲荷さんの袋みたいのが 垂れ下がってました。 初めて見るものだったから ホントに凝視しちゃったんだと思います。 もちろんツルツル。 でも第一印象は 「え、ちっちゃい…」でしたw そんな私と悟くんを 悟くんのお母さんは微笑みながら見ていて もういいかな?と思ったのかな。 悟くんのお母さんから 衝撃の一言が明かされましたw 「悟、優子ちゃん来てるわよ。」
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