小説

となりのサンタ 4

「…よし、じゃあ着替えはこれで完了?  今日はそれで町内を回るってことで良いのね?」 わたし自身もショータの可愛さと見ちゃってることで ドキドキと興奮で頭が若干パニックになりかけてたから わたしはそんなこと悟られないようにと さらなる言葉の攻撃をした。 「…え、いや…それは…。」 おちんちん丸出しでドモるショータ。 全く隠さないところは男らしいのね。 「それが男のマロンなんでしょ?w」 「…うるせーな!それとこれとは別だよ!  サンタはそこまでサービス精神旺盛じゃねぇんだよ!」 「なんか言ってることが滅茶苦茶なんですけどw」 「…とりあえず!素っ裸で歩いたら…さ。  捕まっちまうだろ。」 いきなり現実的な話になって、また吹き出しちゃった。 そうだよね、子供だからって すっぽんぽんは許されがたいよねw これ以上言うのも可哀想だし これ以上おちんちん見続けるのも わたし的に恥ずかしすぎるし これくらいにしてあげようかな。なんて、超上から目線w 「…分かったから、もうパンツ履きなよ。」 わたしは動揺を隠し通した自分を褒め称える意味で その言葉をショータに投げかけた。 「い、言われなくても履くっつーの!」 そう言いながら赤いパンツを取ろうとするショータ。 そんな恥ずかしい姿で よくそんな強気な発言できるなぁとか思う。 そんな姿を見るとわたしも対抗して もっと強気になろうと思ってしまう。 …で結局わたしはショータがパンツを取る前に それを自分の手でつかんでいた。 「…お、おい。」 流石に驚くショータ。相変わらず可愛いおちんちん。 「…わたしが履かせてあげるよ。」 赤いパンツを両手で持ってショータに突きつけるわたし。 「…な、なんでだよ!意味分かんねえから!」 「いーじゃん!昔は良く履かせてあげてたじゃん。  ショータがお漏らししちゃったときとかw」 「…変なこと言うなよ!」 「とにかく履かせてあげるから、はいはい。」 そう言ってわたしはショータの前で屈み 赤いパンツのゴムを広げるようにして 足を通せるように構えた。 「…この変態。」 ショータは小さくそう呟くと 観念したのか、もう疲れてしまったのか 反論することもなく、わたしの方に近づいてきた。 流石に足を通すときは一瞬躊躇っていたように見えたけど もう早く終わらせたかったのかな 潔く右足、左足と入れた。 もちろんおちんちん丸出しの3点セットサンタのままねw 別に隠しちゃ駄目なんて一言も言ってないのにね。 馬鹿だから変なこと突き通そうとするんだろうな。 それともこれも男のロマンなのかな。…あ、マロンかw などと言っているうちに 本当に目の前に映るショータのおちんちん。 余裕綽綽を振舞ってきたけど いざホントに間近で見てしまうと ドキドキして興奮してしまうのは 年頃の女の子の性と言うか…。 だって言っても同い年の男の子のおちんちんだからね。 ドキドキしないほうがおかしいよ。 おへその周りには程よく腹筋がついていて 太ももはサッカーで鍛えられているのか ムキムキとは程遠いけれど ムッチリしていて男の子らしかった。 そしてその真ん中にくっついている ちっちゃなちっちゃなショータの宝物。 完全に皮を被ったそれは お腹が動くたびにピョコピョコ揺れる。 可愛いなぁ…本当に。 顔を真っ赤にしながらそれを凝視するわたしを ショータはどんな顔で見てたんだろう。 「み、見すぎだっつーの。」 ショータが力なくこぼす。 その言葉にはっとして、わたしは不意に顔を上げる。 マズイ…!今まで隠していた動揺が 完全にバレてしまうような 無防備な表情をしてしまったに違いない。 「…お前、顔まっかっかだぞ。  オレの裸見て興奮してるとか、…やっぱ変態だな。」 恥ずかしがりながら、顔を真っ赤にしながらも わたしを見下ろして、そう言い放つショータ。 …ココにきて立場逆転!? 一気に隠していた恥ずかしさが噴き出して 頭に血が上っていく音を聞いた。 「…う、うるさいわね!  こ、こんなん見て興奮するわけないじゃない馬鹿!!」 動揺丸出しのわたしは最後の強がりでそう言うと わるあがきのように ショータのおちんちんに、デコピンをした。 ピーン。 わたしの一撃を食らったショータのそれは わたしから見て時計回りに元気良く2回ほど回転する。 ショータは流石に腰を引いて虚勢した。 「いてっ!! て、てめぇ!」 「へ、変なこと言うほうがいけないのよ!  ち、ちっちゃいくせに!!」 わたしはそう言って、赤いパンツを思いっきり上げた。 …ようやくおちんちん隠れた…。隠れちゃった…な。 ショータはパンツを履き終えると 真っ赤な顔をわたしに向け、目が合うとそらし 3点セット+赤パンツの衣装でベッドに尻をついた。 「…そんなにちっちゃいちっちゃい言うなよな…。  お、おれだって一応、気にしてんだから。」 急に弱気になったショータはそう言うと 赤パンツの中を自分だけに見えるように確認し 小さくため息をついた。 その姿がやっぱり凄く可愛くて やっぱりわたしはドキドキしちゃった。 「…ごめん。」 良く分かんないけど、終始一貫 悪いのはどう考えてもわたしの方だから とりあえずそう、謝った。 「…今更かよ。」 そう言ってショータはわたしの顔を見つめながら 照れたように微笑んだ。 やっぱり全部許してくれるんだね。 その優しさは昔と全く変わっていなくて なんだかわたしは凄く、嬉しかった。 その後ズボン、インナー、上着と 自分で出来るからと言うショータの言葉を無視して わたしは全部着せてあげた。 ホント、昔に戻った気分。 高学年になって全然2人で遊ばなくなっちゃったけど 久々にこうしてショータと2人でいる時間は 少しドキドキしてしまうのは事実だったけど やっぱり落ち着くし 何より変わらずにいれたことが嬉しかった。 ようやく全てを着終わったショータ。 時間ももう7時50分。 「ショータたちー!そろそろ降りてきなさーい!」 ショータのお母さんの声が聞こえる。 「はーい!」 2人で声を揃えて返事をする。 当のショータはまだ顔は赤らんではいたけど もう平常心を取り戻して すっかり可愛いサンタさんだった。 「よし、じゅあ行くか!」 「…うん、そだね。」 机の横に置いてある大きな白い袋を担ぐショータ。 ドアに向かうショータの後ろを追いかける。 と、ドアの前でショータは立ち止まると くるりとわたしのほうを向き、顔を見つめてきた。 …え?何?ドキッとするわたし。 …何ドキッとしてんのよわたし。 ショータはニコッと笑って 「メリークリスマス!」 と言った。 「…あ、うん、め、メリークリスマス…。」 さっきの強気な自分は何処へやら。 完全にショータにドキドキしていた。 そんなことお構いなしに ショータはドアを開けて下へ降りていく。 …1人胸に手を当てて ついさっきあったことを思い出す。 ショータは…可愛いんだよ。 さっきも見たでしょ?あのおちんちん。 いつまでもちっちゃい、弟みたいな幼馴染なんだよ。 …でも、このドキドキに嘘はつけなかった。 体だってどんどん大人になっていくし いつまでも今のままでいられるわけないんだよね。 うん。 わたしはショータの後ろ姿を小走りで追いかけていく。 この気持ちはきっと サンタさんからのクリスマスプレゼント。 …なーんて、勝手にいい風に捉えてるけどw まぁクリスマスだし、許されるでしょ。 階段を駆け下りていく。 まだ、ドキドキしてる。 …ありがとう。 ちっちゃなサンタさん。 …もういいや!前言全部撤回! かっこいいよ!…ショータ。
-おしまい-
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