イタイケな5minutes 3
(2014年11月30日 00:00)
気づいたときにはもう、スグル君の海パンは、
足首辺りまで下ろし切られていて、
そのままその場で、2回足踏みをしたかと思うと、
すっかりスグル君の体を離れ、綺麗に脱げてしまいました。
その間ものの数秒、一瞬にしてスグル君も、
すっぽんぽんになってしまいました。
そして、
「これでお互い様じゃ~~~~い!!!」
そう言って、自分の大事なソレが、
クラス全員の女子に見えるように股間を突き出し、
「ぱおぱおぱお~ん♪」
そんなことを言いながら、腰を上下に振り始めました。
―ぷるぷるぷるぷるぷるんっ。
わぁあああ…、男の子って、あんなものが付いているんだ。
絵でしか見たことなかったけど、
本当に肌色のゾウさんみたいなのが、くっ付いてるんだな。
プール後のせいか、お稲荷さんが、
少し萎れているようにも見えました。
それとも、もともとああ言うものなのかな?
よく分かりません。
その手前にちょこんと生えている、
ちっちゃな魚肉ソーセージみたいなアレが、
スグル君の動きに合わせて、
元気に、ぴょこぴょこと揺れていました。
「きゃあああああああああああああ!!!!」
教卓から遠ざかるように、教室の隅に散らばる女の子たち。
流石のミキちゃんも驚いて、その場から立ち上がり、
急いでラップタオルを体に巻き直し、後ろに逃げてきました。
みんな、スグル君のソレを見まいと、
目を伏せているようでしたが、どうせみんな、
見るものはしっかり見ていたに違いありません。
わたしも周りに倣って、逃げ惑おうかと迷いましたが、
唯一既に着替えを済ませ、席に付いてしまっているし、
そもそも席自体一番後ろで、そこまで目立ちもしないので、
ここから、そしらぬ顔で、コトの収束を見守ることに決めました。
「いよっと。」
やることをやり終えたのか、ゾウさん踊りを止め、
教卓の上からジュワッとジャンプし、
地上に帰還するスグル君。
着地の瞬間、スグル君のアレが、
さっきまで以上にぴょこぴょこぴょこんと、
まるでそこだけスグル君の一部じゃないみたいに、
もの凄い速さで振動したのが、見て取れました。
まるで、ハチドリの羽ばたきみたいでした。
(この前、理科のビデオで見たんです。)
「うし、これでおあいこだな。」
ようやく大事な場所を片手で隠したかと思うと、
退陣したわたしたち女子に向かって、そう言い切るスグル君。
「…おあいこって、そんなわけないじゃん!」
「そうだよっ。全然違うっ!」
それに反論をする、宮崎アキちゃんと鈴原ユマちゃん。
「なんでだよ小暮だって、つーかお前ら全員、
オレのちんこ見たじゃん。おあいこだろ~が~。」
あー、なるほど。
いや、ん?どうなんだろう。
「見てないしっ。」
「ほれ。」
「きゃっ。」
「やっ。」
再び小ぶりのゾウさんを披露するスグル君。
「はい見た~。」
「もうっ。」
「やだっ。」
「ははっ、お前らホントちんこ好きだな~。」
「好きじゃないっ!」
無邪気に笑いながら、再びゾウさんを握り隠すスグル君。
「っていうか、あんたが勝手に脱いだだけじゃん!
それでおあいことか意味分かんないっ!!」
「そうよ変態!!露出狂!!」
立ち向かい続けるアキちゃんとユマちゃんに、
涙を拭いながらも、ようやく参戦するミキちゃん。
続くように、そーよそーよと周りの女の子も応戦します。
わたしも小ボリュームながら、頑張って加戦しました。
「うへ~、うっせ~な~。」
「だいたい男子と女子じゃ、恥ずかしさが違うのっ。
あんたらは別にあっ、アレ見られたって、
どうってことないんでしょっ。」
「そうよそうよっ。
男子なんて、一生外で着替えてればいいのよっ。」
「そうだそうだーっ。」
「は~あ?なんそれ、差別じゃね。」
さすがにちょっとイラっとしたのか、眉をひそめるスグル君。
さすがにちょっと今の発言は、身勝手だったかもしれません。
「つ~か、こんなんしてる場合じゃねっつ~の。」
ふと思い出したようにそう言うと、
それ以上の女の子たちの攻撃は完全に無視し、
着替え途中の女子集団に向かって、早足で進撃を始めます。
きゃあああと、またスグル君を避けるように、
四方八方に散らばる女の子たち。
「来んなー!!!」
「服くらい着させろっつ~の。
っつ~か、お前らも早く着替えれば~?」
チラリと時計を確認し、確実に迫るタイムリミットに、
少しずつ口数が少なくなっていくわたしたち女子。
更に分が悪いことに、
「お~い、お前らも早く入ってきて着替えろよ~!!
説教食らうぞ~!!」
スグル君の号令を合図に、前のドアから後ろのドアから、
まだ海パン姿の男の子たちが、ゾロゾロと、
教室の中に入ってきました。
「やだぁぁああぁぁぁ~…。」
「うう~…。」
「でもぉ…、着替えなきゃぁ…。」
いよいよ青ざめる、タオルにくるまったままの女の子たち。
早めに着替え終えていて、本当に良かった。
他の子には悪いけど、心の底からそう思いました。
授業開始まで、あと3分。
これはまだ、ひと波乱ふた波乱あるような気がします。
2015年3月12日 01:00
イタ子こんにちは。
いつも素敵なお話をありがとうございます。
この話は続きはないんですかー?
続き読みたいですー!