CFNM日記

雑草と太陽 15

(2012年7月28日 22:00)

ノリの過酷な1週間が、実は僕にとっては幸せ過ぎた1週間があっという間に終わり、今日は、決戦前日。の、放課後。 最後の追い込みとばかりに全力で駆けるノリと、それを見守る僕。もう何も、口出しすることなんてない、…と、 「お、やってるやってる。」 遠くの方から、声がする。やっぱり冷やかしにやってきた、鹿島グループ。 「ま、明日の前日だしな。当然か。」 うるさい、今… 続きを読む

雑草と太陽 14

(2012年7月19日 22:00)

ずっとノリを見てきた、僕の分析。 ノリの鹿島との違い。もちろん、僕なんか比にならないくらいに速いんだけど、鹿島と比べると、良い部分もあるんだけど、劣る部分もやっぱりあって。 まずはスタート。これに関してはノリは鹿島に勝っている、と思う。最初の5Mくらいは、いつもノリが前にいるんだ。勝利への執着の違いかな?出だしはホントに完璧なんだ。 次にスピード。これは鹿島… 続きを読む

雑草と太陽 13

(2012年7月11日 22:00)

いろいろと考える頭など、もうあるはずもなく、ただ無心で、校庭の端、目立たないあの木陰へと向かう。 当然のごとく、そこにノリはいて、当然のごとく、いつもの見慣れ過ぎた動作を繰り返していた。 僕は、自分でも驚くぐらい、全く躊躇うこともなく、ズカズカと、そのスタート地点まで歩を進める。 「………。」 僕の姿を一瞥するも、表情一つ変えずに、きっと僕の存在なんていない… 続きを読む

雑草と太陽 12

(2012年7月3日 21:00)

鹿島とノリの登壇が、注目を呼ばないはずもなく、全ての帰ろうとする足が止まり、向きも中へと戻される。 ―なんだなんだ?―え?また…?―やだぁもぅっ…。 当然の反応、気にならないはずがない。…ノ、ノリ……。   「みんな知ってると思うけど、昨日俺と大野で、 また50m走で対決をした。」 依然一方的にノリの肩を組んだまま、鹿島が飄々と語り始める。 「で、… 続きを読む

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