小説

リアルおままごと 9

ぷるるんっ。 更に近づくまさとくんのおちんちん。 …恥ずかしさなんて当に通り越したよ。 きっとお互い…ね。 この際恥ずかしがってもしょうがないと思って わたしはあと数秒で隠れるそれを 思いっきり凝視しちゃいました。 改めて間近で見たけど… やっぱり小さいよね。 だいぶ昔に いとこの男の子のしか見たことないけど …それとたいして変わらないし。 改めてなんかすっごい可愛かった。 大好きなまさとくんのおちんちん…。 わたしは広げたオムツを すぐさま浮いた空間に滑り込ませ 「い、いいよ。」と合図すると まさとくんは静かにお尻を戻しました。 もう すぐ終わらせちゃおう。 わたしはおちんちんを見ながらそう思い… 自分でもビックリしたんだけど 何を思ったのか咄嗟に まさとくんのおちんちんの先っぽを つまんでいました。 おちんちんの先っぽの皮が ちょっとだけ伸びたのに 少し驚きました。 「うっ。」 まさとくんの喘ぎ声。 「ごめん…!」と思いながらも わたしはそのままおちんちんを まさとくん側に伸ばして そのままオムツの前の部分でおちんちんを隠し 自分の手を離しました。 良く分かんなかったけど 男の子とパンツの中って きっとこうなってるんだろうな、って思ってて それを咄嗟に再現しようと思ったんだと思う。 すぐさま両サイドのテープを止めて ようやくオムツ替えが終わりました。 全てが終わって初めて 自分がまさとくんのおちんちんを 触ってしまったことの重大性に気づき 穴があったら入りたいくらい 恥ずかしさがこみ上げてきました。 ふとさつきちゃんを見ると 流石にさつきちゃんも驚いた顔で わたしを見てきました。 顔、まっかっかだよ…。 「うおーー!  母ちゃんまさとのちんちん触ったー!  エローイ!」 厚川くんが 本音なのか役になりきってなのか わたしにそう言ってきました。 「…男の子のオムツ替えるときは  いつもこうする…はずなの!」 わたしは想像からしてしまっただけに 言い切れなかったけど とりあえずそう言って苦し紛れに 反論をしておきました。 はかせとちなつちゃんは 恥ずかしそうに下を向いてました。 目線をまさとくんに戻すと ようやく両手を顔から離して 一呼吸していました。 顔はホントにまっかっかって感じで 頭から汗が噴出してるみたいでした。 「…さつきちゃん。  次…は?」 なんか珍しく動きが固まっちゃってるさつきちゃんに わたしから声をかけました。 「…あ、あぁ!そうね!  うん、とりあえずめぐみは  まさとに一言かけて  元の場所に戻っていいよ!」 しどろもどろにそう告げるさつきちゃん。 「…も、もう。  今度からおもらししちゃ  駄目だからね!」 わたしはそうまさとくんに 告げました。 …もちろん役柄的に…だよ。 それでもやっぱり また手で顔を隠して恥ずかしがっちゃいました。 …ごめんね。まさとくん。 また沈黙が走る。 完全にさつきちゃんはさっきの威勢がなくなって 戦意喪失って感じでした。 「…お、おい、次はどうすんだ。」 仰向け状態のまま まさとくんがさつきちゃんに そう聞くと 「…ん?  あ…えぇ…っとね。  …  …あー!  今日はもうこれでおしまいにしようか!」 「はぁ!?」 流石に何だよそれって感じで 上体を起こすまさとくん。 相変わらずゲラゲラ笑う厚川くん。 ちなつちゃんとはかせは コレで終わるといった感じで ちょっとほっとしているように見えました。 「…な、なんか  まさとの情けない姿見たら  やる気なくなっちゃった!」 「…な、なんだよそれ!」 「…だ、だって…  幼稚園の頃と  全然変わってないんだもん!」 「…な、なにが  変わってないんだよ!」 そうまさとくんが聞くと さつきちゃんは顔を真っ赤にして 恥ずかしそうに無言で まさとくんのオムツを見つめました。 「て、てめぇ!」 そう言ってまさとくんはオムツ姿のまま 裸足でさつきちゃんを追いかけ始めました。 「やーだー!」 と顔を赤らめながら逃げるさつきちゃん。 ようやくみんなにも 笑みがこぼれ始めていました。 …でもわたしだけは 仲のいい2人を見ながら 幼馴染っていいなぁ…と ちょっと嫉妬しちゃってましたね。 …しょうがないけどさ。 その追いかけっこがようやく終わると 2人はこっちに戻ってきて 「はいはいリアルおままごと終わり!  みんなもう早く着替えてー!」 さっきのリーダーシップ力満開の さつきちゃんに戻っていました。 「ちくしょう、勝手だよな。」 顔をまだ真っ赤に染めたまさとくんは そう言い放ちました。 「まさとも早く着替えちゃいなー。」 「…へいへい。」 またトイレに行って 着替えるのかと思ってたけど 「めんどくせーしいっか」と まさとくんは小さい声でつぶやくと 左手でおちんちんを隠しながら その場で着替え始めました。 ちょっとびっくりしたけど わたしたちは着替え終わったその光景を 無言で眺めていました。 最後トランクスを上に上げるとき 左手を一瞬離したときに ちょろん、と 今日最後のまさとくんのおちんちんが 見えてしまいました。 「あw」 と声を漏らす厚川くん。 無言で顔を赤らめるまさとくん。 ちなつちゃんも見ちゃったらしく 「やだもぅ。」と わたしに向かって顔を赤らめて言ってきました。 はかせも良く分かんないけど 恥ずかしがってましたね。 さつきちゃんも見ていたらしく またまた顔を赤くしてたけど 気を取り直して 「…よし!  じゃあ片付けて今日は帰りましょう!」 精一杯作ったような笑顔でそう言うと さつきちゃんは黙々と片付け始めました。 「結局なんだったんだこのおままごと!  阿部がおもらししただけジャン!  あはははは!」 「…うるっせー!」 相変わらずの厚川くん。 でもいつもどおりのその光景に ちょっと安心している自分はいました。 片付けている最中。 まさとくんがちょっとわたしに寄ってきて わたしにだけ聞こえるような声で 「…ごめんな。」と 言ってきました。 え?と思ってまさとくんを見た瞬間 まさとくんはもう厚川くんたちのところへ 走っていってしまっていました。 なんで…。 謝る必要なんかないよ。 …やっぱり優しいなぁまさとくんは。 良く分かんないけど また一段と好きになっちゃった気がしました。 …おちんちんは小さいみたいだけど…さ。 厚川くんたちとふざけている まさとくんをポーっと見つめていると さつきちゃんにポンッと頭を叩かれました。 「いいモン見ちゃったって感じぃ?」 「…そ、そんなんじゃないよ!」 相変わらず さつきちゃんには頭上がらないよ。 その後間もなく 片付けも無事終了しました。 …まぁそんなに 大掛かりなことしたわけじゃ ないもんね。 さつきちゃんは忘れ物がないか やっぱり班長らしくあたりを一通り見渡すと 「よし!  じゃあ帰りましょー!」 と元気良く叫びました。 その言葉を合図に わたしたちは荷物を持って 公園を出ました。
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