CFNM日記

成長くらべっこ 9

(2011年6月12日 00:01)

– 期末テスト前日 –

「明日は期末テストだからね~。」
「はぁ~い。」

帰りのホームルーム、先生からのその言葉に
不満やため息を漏らす子など誰もいず
ただ無邪気に、各々の放課後へと向かっていく。
もう慣れたけどね、でも
…これで最後か、…なんて。

「小春、わたし先帰るね。」
「…え?」
「…いやほら、廊下でさ、待ってるから。」
「廊下…?」

ゆっくりと視線を廊下にずらすと
そこにはフミちゃんの姿が。
「よっ。」と、口と右手で私に合図を送ってくる。
…、まぁ、なんとなく、予想はしていたけどさ。

「ってことで、また明日!」
「あ、…ご、ごめんね……。」
「いいっていいって!、でも
最近2人噂になってるからさ。
ま、話せるときにでも、さ、話してね。」
「…え、いやそんなんじゃ…」
「まぁまぁいいからっ。んじゃね~!
バイバーイ!」
「…あ、うん…バイバイ……。」

…ふぅ。
でも、噂に……?…んー…、そっか。

 

 

 

ちょっと時間くれへん?の流れから、自然にフミちゃんの家に。
全然動揺なんてしてないよ、もう慣れたから。

「悪いな、前日やのに、家まで来てもろて。」
「いいよ、なんとな~く予想はしてたから。」
「さっすが。」
「はいはい。」

笑顔なのに、何処となくぎこちないこの絶妙な空気感にも
もう全然慣れたんだもんね。

「どや?どんな感じなん?」
「えー?知らないよそんなの。
フミちゃんこそどうなの?」
「えー?そら秘密やわぁ。」
「何それぇ。じゃー私だって黙秘権使うもん。」
「なんでぇケチ。」
「お互いさまです。」

くだらないやり取り、でも、自然と笑顔になってしまう。

「…で?前日に何か御用でしょうか?」
「はは、偉い余裕やなぁ。無理してへんかぁ?」
「…え?」

無理、…なんか……

「別にしてないよ。」
「……。
そか、ならえーんやけど。」

いつもの笑顔で、顔を緩ませるフミちゃん。

「で?」
「おう、えっとな。
今日来てもらったんは、その、何というか
最終確認をな、しておこう思て。」
「…最終確認?」
「そや。」
「…どゆこと?」
「…いやな、簡単に言うとな。
本当にこの罰ゲームでええんかって言う最後の確認や。」
「…今更?もしかしてフミちゃん、怖気づいたの?」
「ちゃうて、いやホンマ真面目な話。」

ちょっと見下した口調で反応した私に
急にちょっと真面目になって、そう返す。

「…いやな、もっかい確認するとな。
もし小春が負けたら、おっぱい出してボインボイン、
もし俺が負けたら、ちんちん出してブランブラン。
これで間違いあらへんよな?」
「…うん。」
「これってな、かなり衝撃的なことや思うねん。
いくらまだ子供言うでも、
お互い体はもう、確実に大人に向かってるわけや。」
「…うん。」
「…最近、ちょっと毛も生えてきよったし。」
「……。」

…え?……毛?

「…い、いやなっ。それくらいもう
体は成長してるっちゅー、補足や、補足!」

少し取り乱し、顔を少し染めながら、慌てて付け加える。
…だ、駄目駄目…、動揺なんかしちゃ……

「…、私だって…、わ、私だって…
……生えてる…、生えてるもんっ……!」

…何を言ってるんだろう。
そんなの、全然動揺隠しになんか…、ならない…!

…ふとフミちゃんを見ると、赤い顔に驚きをプラスさせて
目をゆっくりと、キョロ…キョロと、させている。
…ど、動揺…してる。…フミちゃんが……

「だ、だからっ。
それくらいもう、お互いな、体も大人にな、なってきてる、
…っちゅーわけやっ。」

急に途切れ途切れ、視線を逸らしながら、そう言う。

「…う、うん。分かっ、てる…よ。」
「…おう。」
「…うん。」

…な、何これ。

「…で、…で!や。
もし負けたら、そんな成長した体を、勝った方に見せるわけや。
しかも、恥ずかしいオプション付き。
結構な、衝撃やで?」
「…うん。」
「小春は、耐えられるか?」
「…何が?」
「だから、もし、もし俺がテストで勝って
俺の目の前でおっぱい出してボインボインすることになったら
それに耐えられること出来るか?って話や。」
「それは、勝つ自信があるって捉えればいいの?」
「いやそう言う話ちゃうくて!
もしそれがショックで、精神的にダメージになったりしたら
それはそれであかんやろ?
一応確認しとかな。
あ、絶対負けないから大丈夫!とかはなしで、やで。」

真面目にそう話すフミちゃん。
フミちゃんもフミちゃんなりに、ちゃんと考えてるんだね。
…そっか、もしフミちゃんにおっぱい見られたら…か。

…、…そりゅあ、そりゃあ恥ずかしいよ。
多分、死ぬほど恥ずかしいよ、それこそ
顔から火が出るくらい。
…でも、でももう、決めたことだから。
やり通すって決めたから。

「…大丈夫。
恥ずかしいけど、やるって決めたから。
そのダメージもちゃんと受け入れるよ。
フミちゃんを恨んだりも絶対にしない。
私だってもう、子供じゃないんだから。大丈夫。」

強い口調で、しっかりとした意志を込めて、そう返答した。

「…そか。分かった。
安心した。」
「ただし、負けたら、だからね。」
「分かっとるわ。」

照れながら、ゆっくり、優しく笑うフミちゃん。

「そう言うフミちゃんは?大丈夫なの?」
「俺は大丈夫や。」
「何それ。…もしかして、恥ずかしくないとか?」
「ばかやろうっ。
ちんちん出してブランブラーン、やぞ?
恥ずかしくないわけないやろーがぁ。」

想像したのかな、一瞬だけ目をつむり
恥ずかしいを表現したような顔を作るフミちゃん。
いや、作ったんじゃなくて、自然に出たのかな。

「…そっか、そうだよね。」
「そらそうや。お互い様や。」
「だね。」
「そや。」

なんだろうね、…この会話。

「ま、ええわ。
とりあえず、罰ゲームはもう確定。
どっちが勝っても恨みっこなし!これでええな?」

ちょっと言葉を詰まらせてから、…の

「…うん。」
「よっしゃ。んじゃもう1つ。
どんな結果になろうと、罰ゲームが終わった次の日は
お互い『よう小春!』『ようフミちゃん!』って
笑顔で挨拶すること!」
「私、よう!なんて言わないよ。」
「あーすまんすまん、いやだからその
いつも通り声掛け合おなっ、てことや。」
「…うん。分かった。」

自分が提案した罰ゲームを、ただ投げやりに
自分の欲望のままにやろうとしてたんじゃなくて
フミちゃんもフミちゃんなりに責任を持って
いろいろ考えてたんだろうな。
…なんかね、ちょっとだけ、安心出来たよ。うん。

「…おし、んじゃ心置きなく
全力で挑ませてもらうかんな。」
「せいぜい頑張ってくださ~い。」
「お、なんや小春、さては余裕やなぁ?」
「さぁ、どうでしょう~?」
「ったく、いつになく強気やなぁ?」
「いつも通りです~。」
「んじゃ、このノリに乗っかってもう1こ提案したろか!?」
「なんでもどうぞ~。」
「お、言ったなぁ!?
んじゃな、もし俺が勝ったら……!」

私と向き合うように態勢を整えた後、

「おっぱいボインボインだけやなしに、
…おっぱい、モ~ミモ~ミさせぇ!」

染めた顔のまま、私の目の前でわざといやらしい顔を作って
両手でその動作をゆっくりとしてみせる。

…モ…、モミモミ…!?

…一瞬動揺した。
「変態っ!!」って、取り乱しながら叫ぼうかと思った。
でも、動揺を見せるわけにはいかない…、
いかないから……!!

「い、いいよっ!させてあげるよっ!!
そ、その代わりっ!!」
「…ぉ、…お、おう!なんや言うてみぃ!!」
「…そ、その代わり……!!」

その代わり……、その代わり……!!!

「その代わり……!私が勝ったら……!!!
お、…おちんちん、に、
…ニギニギさせてもらうからねっ……!!!」

一瞬、時が止まったように感じた…、もう、何言って……
恥ずかしくて、…顔、…見れない……けど…

「…ぉ、ぉぉおぉおうおぉう!!!」

明らかに震えた、動揺した声が聞こえる。

「なんやぁ、初めて俺の前で
『おちんちん』言うたなぁ、小春ぅ!!」

駄目だひるんでないっ……!!

「い、言ったよっ!わ、悪い!?」
「いや全然悪ないわっ!
ただ、よう聞こえんかったからもう1回聞かせぇ!!
なんやぁ?おちんちんをどうしたいって!?」
「……んっ……!!!」
「…なんやぁ!?
文弥くんの
最近毛が生えてまたちょっと大人になったおちんちんを
どうしたいのかって聞いてるんやぁ!!
言ぅてみぃ!!!」
「…だから、ニギニギさせてって言ったのっ!!!!」
「…ぉぉおおおぅぉぉおう!!
分かったっ!!させたるっ!!
ちんちんブランブランのあと、ニギニギさせたるっ!!!
なんなら、ちんちんだけやなくて
その下のキンタマも、ニギニギしてもええんやでぇ!?」
「はいはいお言葉に甘えさせてもらいますっ!!!」
「おうおぅ綺麗に洗っといてやるわっ!!
そん代わりもし小春が負けたら、モミモミだけやなくて
…両乳首ムニュムニュさせてもらうからなぁ!!!」

……!!……へ

「へんたぁぁぁああああい!!!!!!」

 

 

 

…結局負けた。

…もうホント、何やってるんだろうね私たち。
クラスの子たちに見られたら、本当もうおしまいだよね。

でも、こんな最低な会話をしてるのに
恥ずかしくてどうにかなっちゃいそうなのに
もの凄く興奮してる自分もいて。

成長するって、本当に可笑しいね、不思議だね。
やんなっちゃうね。

…とにかく、決戦は、明日。

この記事へのコメント
  1. この展開いいですね
    いよいよ次ですか?

    続きが気になる?

    kunekoさんてかきだめしてるんですかそれとも毎回書いてるんですか?

    • いつもありがとうございます。
      ん~、まだもうちょっと、じらすかもしれませんねw;

      基本的に書き溜めですよ~。
      書けるときに5,6話一気に書いてしまいますね。

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