CFNM日記

成長くらべっこ 15

(2011年7月25日 01:18)

「小春、ここ座りぃ。」

自分の勉強机の椅子を部屋の中央付近少し壁よりに移動させ
そこに私に座るように指示してくるフミちゃん。
…ど、どうするんだろう。

「まぁまぁ、罰ゲームの流れくらい俺に任せぇ。
ちゃんとやることはしっかりやったるから。」
「…う、うん、分かった……。」

反論する理由も術もなく、その通りにする。
お盆もフミちゃんの机の上に移動させ
答案用紙を戻したバッグも部屋の端へ。
綺麗に片付いた部屋の中、心拍数だけが上昇していく。

当のフミちゃんは、残っていたジュースを一気に飲み干し
ふぅ…、と1つ。
少し間をあけてから私の方へと振り返り

「よし、んじゃ始めるかっ。」

相変わらずの赤い笑顔で、ゆっくりと部屋の中央へと歩みを進め、
私の座る丁度目の前で向かい合うように仁王立ちする。
両手は腰。
ドキドキドキドキ……、どんどん早くなっていく。
何が始まるの…、と、考える間もなく

 

「只今より!
ストリップショーを始めます!」

急にちょっと大きな声で話し出すフミちゃんに
一瞬キョトンとしてしまう私。
…へ?

「…い、いやな。
なんとな~く負ける気しかせんかったから
それなりにネタ仕込んできたんよ。
罰ゲームされる側なのにな、アホみたいやろ?」

恥ずかしそうに鼻をポリポリとかくその仕草を
私はもうただただ、言葉も発せずに、見守ることしかできない。

「…、お、おほんっ。
本日、脱ぎ手の方を務めさせていただきます。
久保田文弥と申します!
どうぞ、よろしくお願いいたします!」

そんなことお構いなしに、淡々と続けるフミちゃん。

「…ここ、拍手するとこやぞ~。」

……、…え。……あ。

―パチパチ、…パチパ、チ……。

汗で濡れているせいで、全く気持ちのこもっていない
ヌメッとしたものになってしまった。

「そして!本日のお客様は~。
ななんと!田辺小春様たったの1名っ!
スーパービップ待遇ですっ!
本日は是非!脱ぎ手の体を思う存分
独り占めしちゃってください~!!!」

―パチパチ、…パチパ、チ……。

今度はフミちゃんが自分で拍手をする。
その音は私のそれと瓜二つで、
余裕の欠片も感じることが出来ないものだった。

「しかも本日はスペシャルデー!
普段はギリギリでお預けの”あの場所”も
本日は特別!お気の済むまでご堪能いただくことが出来ちゃいます!
お楽しみに~!!!」

そう言って、手をそのままに、フラフープを回すように
腰をグルグルと回して見せる。
きっと、数分、数十分後に、何も身に着けていない状態で
これと同じことを、してくれるんだろうな……。
………。

「…拍手はどこや~?」

―…あっ。
…パ、…チパチ、…パチ、パ、チ……。

 

…始まっちゃっ……た。

 

「よっしゃ、こっからはもう普通にいくぞ~。」

変な語り口調にさすがに疲れたのか
いつも通りに戻る宣言がされる。
まぁ、違和感しかなかったから……ね。

 

「さて、最初の1枚は~!小春!チョイス!!」

…へ?

「…上か、下か、靴下か。1つ選びぃ。」
「…え、…あ…。」

そ、そっか、…選べるシステムなんだ……、
えっと……
…って言うか普通に考えて、ここは……

「…じゃ、く、靴下……で………。」
「よっしゃ、靴下やな。」

ニコッと1つ笑い、ゆっくりと
その場でお尻を床に着けて座るフミちゃん。
そして、体を肘で支えるほど態勢を後ろに崩すと、

「…タ~ラ~ラ~ラ~ラ~ラ~……。」

……!!!
急に流れる、セルフBGM。
この曲は…、マジックのテレビとかでよく流れてる…、あの曲…。
そのミュージックに乗せたまま、右足を私に向けて上げ
右手でその靴下の先端をゆっくりとつまむ。
そしてそのまま、ゆっくりと右手を上昇させ……

―スポン。
…脱げた。右の靴下。
露わになる、フミちゃんの右の素足。
…と、何を思ったか、その脱げた靴下を私に向かって投げ……

…わわっ………!!
反射的に、それを両手でキャッチする。
…っ!!…、まだ……、生温かい……。

そんな私の狼狽などお構いなしに
ストリップショーは淡々と進む。
左足が上がり、左靴下をつまみ、ズズズ……
…スポン。
その勢いのまま放り出された抜け殻のそれは、
吸いつけられるように、私の手元へ。
……。

「大丈夫やて!洗い立てやから汚ないわ。」

呆然とする私に、肘支えの後退姿勢のまま、そう言う。

「い、いや、……!!」

…そんなことじゃなくて………。

「まぁ、基本脱がした衣類は小春の好きにしてええかんな。
なんなら嗅いでもええねんで?」
「……!!そ、そんな趣味ない………!!」
「…まぁええ、好きにし。」

何処に保管しておけばいいのか、見当も付かず
そのまま2つとも、両腿の上に、そっと置いた。

「…ふぅ。
…とりあえずまずは、足すっぽんぽんやな。」

そう言って、素足になった両足の裏を
私によく見えるような角度まで上げ
その指を、閉じたり開いたりして見せる。

…なんてことない、ただの裸足のはずなのに
なんでだろう…、もの凄く、ドキドキしてしまう。
…すっぽんぽんって言う言葉に?
それとも、さっきまで隠れていたものが
今この瞬間にさらけ出されたと言う事実に?
…多分、……どっちも正解。

少しの間、その運動を繰り返した後、
よっ、と反動をつけ、その勢いのまま立ち上がり
身軽になったのか、ピョンピョンとその場でジャンプしてみせる。
そして、気合い入れか否か、両手で両頬を
ペチンペチンと2回叩き、

「うっし。」

一言呟き、また私をまっすぐに見つめてくる。

その真っ赤に染まった様は、たった今した行為のせい…
…じゃ、ないよね。

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