成長くらべっこ 15
(2011年7月25日 01:18)
「小春、ここ座りぃ。」 自分の勉強机の椅子を部屋の中央付近少し壁よりに移動させ そこに私に座るように指示してくるフミちゃん。 …ど、どうするんだろう。 「まぁまぁ、罰ゲームの流れくらい俺に任せぇ。 ちゃんとやることはしっかりやったるから。」 「…う、うん、分かった……。」 反論する理由も術もなく、その通りにする… 続きを読む
(2011年7月25日 01:18)
「小春、ここ座りぃ。」 自分の勉強机の椅子を部屋の中央付近少し壁よりに移動させ そこに私に座るように指示してくるフミちゃん。 …ど、どうするんだろう。 「まぁまぁ、罰ゲームの流れくらい俺に任せぇ。 ちゃんとやることはしっかりやったるから。」 「…う、うん、分かった……。」 反論する理由も術もなく、その通りにする… 続きを読む
(2011年7月17日 09:07)
全神経を手に集中させて、自分の答案用紙をひっくり返す。 クシャクシャッと言う紙の擦れる音が 静まり返った部屋の中で、一際の存在感を出す。 …それも一瞬。再び静寂に包まれる空間。 全ての結果が目の前で開示されたことを意味する。 反射的に閉じてしまった瞼を ゆっくりと、ゆっくりと、開く…。 フミちゃんが持つ5枚… 続きを読む
(2011年7月10日 17:42)
-罰ゲーム 当日- 眠れない夜を過ごし、そのくせ平日よりも早く起き 落ち着かない午前中を家で潰して ようやく、いよいよ近づいてきた運命の時。 バッグに答案用紙5枚をしっかりと詰めて 玄関でいつもの靴を履き、1つ、2つ、3つ、深呼吸をして それでも踏み出せないことに若干の焦りを感じながらも 思い切って立ち上がり、そのドアを開ける。 外はこれ以上ないと言うほどに… 続きを読む
(2011年7月3日 01:26)
-罰ゲーム 前日- 全ての結果が出た翌日。今日は土曜日。晴れ。 フミちゃんが、所属する野球クラブで行う最後の試合に出る日。 それを見るために、私は今、学校の校庭に来ています。 さすが試合、しかも最後とあって 1週間前の今日とは打って変わって、ギャラリーがたくさん。 親御さんと思われる大人の人たち 友達と思われる同世代くらいの子たち。 少なくとも50人くらいは… 続きを読む
(2011年6月25日 19:43)
-罰ゲーム 2日前- 今日は、一昨日にやった期末テストが 一気に全部返ってくる日。 当然だけど、もう、ドキドキ。 テストが終わってから全く会ってないフミちゃんにも 今日、全てのテストが返ってくる、はず。 ついに結果が出る。 勝ちと負けが決まる。 見る方と見られる方が決まる。 揺らす方が、決まる。 …触る方と、触られる方が…決まる。 1… 続きを読む
(2011年6月19日 06:20)
– 期末テスト当日 – 家を出る1時間前に目が覚めて、 早めの朝食を食べて、支度をして、余った時間はテレビを見た。 勉強はもう、今日はしない。 学校に着いて、ホームルームをして、 「じゃあ、始めて~。」 すぐさま1時間目、国語のテストが始まる。 ……… 続きを読む
(2011年6月12日 00:01)
– 期末テスト前日 – 「明日は期末テストだからね~。」 「はぁ~い。」 帰りのホームルーム、先生からのその言葉に 不満やため息を漏らす子など誰もいず ただ無邪気に、各々の放課後へと向かっていく。 もう慣れたけどね、でも …これで最後か、…なんて。 「小春、わたし先帰るね。」 「…え?」 「R… 続きを読む
(2011年6月4日 23:42)
– 期末テスト2日前 – 今日は月曜日。1週間の始まり。 …と言うよりも、期末テスト2日前、と言う印象の方が 圧倒的に強いです。 いつも通り、本当にいつも通り、授業は淡々と進み いつも通りにホームルームの時間になる。 なんでこんなに普通なんだろう。 明後日にテストを控えているのに、誰1人として 焦ったり、不安になったりして… 続きを読む
(2011年5月28日 17:43)
– 期末テスト3日前 – 今日は日曜日。学校は休み。 ちょっとだけ遅めに起きて、リビングで家族と団欒。 気付いたらお昼を過ぎていて 慌てて部屋に戻って勉強を開始。 そう言えば、まだ期末テストの内容を話していませんでした。 科目は、国語・算数・理科・社会+漢字テストの計5科目。 つまりは、500点満点での勝負です。 普段から予習復習はす… 続きを読む
(2011年5月19日 19:48)
– 期末テスト4日前 – 今日は土曜日、学校は休み。 朝の10時ちょっと過ぎに学校に着く。 少し遅れての到着だったから、練習はもう始まっていました。 観客…、なんて、いるわけないよね。普通の練習日だもんね。 …私だけか。なんかちょっと、恥ずかしいけど とりあえずあそこのベンチにでも座って、見学しよう…… 続きを読む