小説

成長くらべっこ 18

「ふぃ~、あっついなぁ~……。」 パンツ1枚姿のまま 勉強机の引き出し中から、やたら大きいバスタオルを取り出し 私の方を向きながら、体中の汗を拭きとっていく。 恥ずかしそうに、腋の下の汗も拭きとる仕草は 何とも男の子らしい、男の子特有の動作のように見えて フミちゃんのお風呂上りって、こんな感じなのかな~、なんて 勝手に想像して、勝手にドキドキしていたりもした。 …私も、体中が熱い。 部屋の中は、本当にまだ冬なのかと疑いたくなるくらい 真夏のように暑く…、感じた。 「…そか、ここも拭いとかなな。」 少年のような笑顔健在のまま、何をするのかと思うと 徐にパンツのゴム紐グッと伸ばし タオルを持ったままの手を、その中に突っ込む。 そして、私の視線などお構いなしに、そこを、ゴシゴシと拭いていく。 …や 「…やだもう……っ。」 思わず零れる。 「いやいや、一応見せモンやからな。  キレイキレイしとかな、エチケットやエチケット。」 私に見せるための行為だと知り、理解し、 もうそれ以上は、何も言えなくなる。 「…ふぅ。」 大きな溜息を1つ付き、使用済みのタオルを床に置く。 「…じゃあ、最後の1枚、いっとこか。」 私の目を力強く見つめ、小さく微笑む。 全ての覚悟は出来た…、そんな風に、見える。 ―…ッサ。 息つく間もなく、高く上がるフミちゃんの右手。 そして、ゆっくりとそれを下し、パンツの上に乗せる。 左手も、同じように、した。 そして、ギュッと、パンツのゴムを、両手で握り… ………!!! …… …… …… …… 「…と。」 「……っ、……?」 「まずは、後ろからいこか?」 そう言ってまた、ゆっくりと後ろを向き、 足を綺麗に閉じたまま、静止する。 …はぁ…、はぁ、…はぁ…、もう… 心臓に…、悪い……。 …なんて、息抜いてる暇なんてなくて…… 「じゃ、ためらってもしゃーなし。」 そう言うと、 ―ペロンッ。 フミちゃんも動揺していたのか、あのBGMを流すこともなく 心の準備もままならない内に、握ったそれを一気に真下へとズリ下げる。 裏返しになったそれを、自分の膝元辺りまでズズズッと下ろし、 …それに伴い、それのせいで…… ―プリンッ。 現れたのは、当たり前だけど、フミちゃんの…、お尻。 目を逸らそうかと思った、…でも、後ろを向いているから …なんて理由を付けて、じーっと、見てた。 「…どや、いいケツしとるやろ~?」 パンツを下ろしきらない、中途半端なその姿のまま 私に、私のために、見せびらかしてくる。 「…ケツには結構、自信あんねんな。」 そう言って、ペンペーンと、両手で叩く。 やはり湿り気の抜けない、それでもそれなりに、大きな音が響く。 「…そやった。触ってもええねんで?」 …え、また…、…で、でもここはさすがに… 「…そかそか、もう手前にしか興味なかったんやったな。」 …もう、… 「…触り…、ます。」 「はは、さすが。小春は正直者や。」 相変わらずそう言うと、その姿勢のまま 膝元に裏地を見せたパンツを携えたまま、足もそのまま閉じたまま そーっと、慎重に、私に近づいてくる。 プリリリンッ。 本当に目の前に、フミちゃんの、大きな…、桃。 「…好きにせえ。」 威勢の良かったフミちゃんの声が、徐々に小さくなるたびに 私のドキドキは増していく。 躊躇う…けど、躊躇っても、きっと しなきゃ、やらなきゃ、次には進まないんだろう。 それも、してみたいと思っている自分も、きっと、いるんだろう。 だから、ゆっくり、右手を伸ばした。 ―プニッ。 柔らかい感触が、指先を刺激する。 そして、指先から指へ、指から掌へと、乗せていく。 …なんだろう、…温かいのに、それなのに 汗のせいか、ドキドキのせいか、冷たくも感じた。 …不思議な…、感じ。  …と、 「何を遠慮しとるんや。  本能のまま、両手で来てみぃ。」 顔が見えないからか、それとも素のままか 責め、責められる姿勢を一向に崩さないフミちゃん。 …それに、凝りもせずに、応えてしまう。 ―プニッ。 両手に平等に伝わる、驚きの触感。…と ―キュッ…!!! …!!!! 急にその柔らかさがなくなり、一気に硬くなる、それ。 形も、大きな窪みが両端に出来るほど、スマートになる。 …かと思うと、また、元の柔らかさに 戻ったりもした。 「…どや?いいケツしとるやろ~?」 心からの自慢なのか、無理した自慢なのか…。 「答えぇ。」 「…いい、…と、思う。」 「…なーんや、それ。」 じゃあなんて、答えればいいの……。 「あ、モミモミも自由やからな。」 ………!! どうぞ、と言わんばかりに キュッキュッ…!!と、2回お尻が返事する。 …… …モミ。モミモミ…。モミモミモミ……。 顔が焼けるように熱い…、…のに、止まらない。 例えようがない、初めて感じる、…この…… 「…ええな~小春。  俺も小春のおっぱい、モミモミしたかったわぁ~。」 「…ちょ、……!!」 「ええやん。これくらい言わせぇや。」 怯むことなく、攻撃し続けてくるフミちゃん。 …いや、違うか。これがきっと フミちゃんの精一杯の、照れ隠し、なんだろう…、な。 「…と、タイムア~ップ。」 「…!」 汗で若干張り付く程に密着していたフミちゃんのお尻が 私の手から離れていく。 …離れてもなお、両指10本の運動が止まらないことに焦り 必死で制御し、感覚がなくなっていたことに唖然、する。 「…なかなかのテクニシャンやったな、小春。」 …ちょ 「…ちょっと、何…そ、それ……!!」 「はは。いやいや。  単純な、率直な、感想や。」 そう言いながら、膝元で止まっていたパンツを 足を閉じた状態のまま、最後まで、ズルズルと下ろしていく。 厳しい態勢になりながらも、膝を器用に曲げながらも 両足だけは絶対に開かないように、 足から、完全にそれを、抜き去った。 「ふぅ…。」 ふぅ……。と、そこには…… 「…ついに、すっぽんぽんや。」 …その言葉通りの姿が、そこにあった。 さっき見たはずなのに、膝元にパンツがないだけのはずなのに まったく違うものに見えて、 その姿に、すっぽんぽんと言う姿の破壊力に、 私はただただ、感服するしかなかった。 …本当に、なっちゃった。…なってくれちゃった。… 私のために、私だけのために… あのフミちゃんが…、ずっと一緒だったフミちゃんが…… 「…当然やけど、こっからだともう  小春の大好きなあれ、ぜーんぶ丸見えやかんな。」 ……!! そう言うや否や、生まれたままの後ろ姿のまま さっきみたいに、腰を自在に振り回してみせる。 ―…ペチッ…!ペチッペチッ……!!! ……!!! 私がしたって、女の子がしたって、絶対に出せないその音。 それでも、相変わらずの湿り具合は、完璧に理解できてしまう。 私の脳が、ドロドロと溶けていく。 体がもう…、熱いなんてもんじゃない…。 「喜べ小春~。  今日の文弥くんのあれ、絶好調みたいやぞ~。」 ―…ペチッ…!ペチッペチッ……!!! …もう、…や、止めてよ……!!! 「…あ。」 …あ、…止めた。 「…そやったそやった。…ほいっと。」 ―ハラリ……。 …え? ―パサリ……。 ……!! 手元に重なる、黒い布、…フミちゃんの、パンツ。 「…嗅いでもえーけど、おそらく臭うで、気ぃつけや。」 オールヌードバックのフミちゃんからの忠告。 …そんなことするわけ…、 …… …でも、見てないし…、バレるわけもなく…… …… …… …汗臭い。 …それに、汗じゃないような臭いも…… ……っ!? 「…ホンマ、エロいなぁ…。」 少し、さすがに驚いたような、ちょっと引いたような …そんな、声。 ポリポリポリ…、頭を…、かいている。 「…か、嗅いで…、嗅いでないっ……!!!」 「……。」 …バレ…、ちゃった……。 「そんなエンロい小春に、最後の最後のプレゼントや。」 …え? 「…これが、」 ……っ!? 「これがお待ちかねの……」 っ!? 「文弥くんの……」 !!!!!!!!! 「おちんちんやぁっ!!!!!」
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