小説

少年裸祭り 【拾九】

間宮 和子
  • 間宮 和子
  • 2009/01/03 08:32
  • 神社裏の小屋
ようやく安堵の表情を浮かべる西島くん。 そんな彼の気持ちを汲み取る優しさも崩壊するほどに 制御できなくなった私の理性は もう1回みたい!と言う強い意思表示を見せてしまった。 「…えっと…あれ?ちょっと間違えたかな。  …ごめんね。」 とぼけたようにそう言って 巻いていた褌をもう一度解いていく。 すぐにまた西島くんのおちんちんが現れた。 本当に最低ねー私w 欲求不満なのかしらね?w くちゃくちゃになった褌を 意味もなく綺麗に整えていく私。 その間すっぽんぽんの西島くんは もの凄い恥ずかしかったんだろうな。 無言だったけど、終始モジモジモジモジしてた。 …でも絶対に隠そうとはしないのね。 男のプライドって奴なのかな?w おちんちんの近くまで手を持ってくるんだけど 隠そうとする寸前で手をグーにしちゃうのね。 隠したいんだけど、今更隠したらかっこ悪い… そんな西島くんの心の葛藤が現れているような気がした。 …そんな姿を横目でちらちらしっかりチェックする私。 完全に耕助中毒だわw もう大好き。 …よし、必要ないくらい褌を整えて いざもう一度褌を巻いていこうと思った瞬間。 視界の端っこで捉えていたものが ピクッピクッと動いた気がした。 え…もしかして…と思ってそちらに目を向けると… みるみるうちに西島くんのおちんちんは ゾウさんの子供がお母さんゾウの真似をして 鼻をパオーンと掲げるように 小さく、ゆっくりと…上を向いた。 これって…勃っちゃった…ってことよね? 大きさ的には1.2倍くらいにしかなってなくて 判断に苦しむけど 勃たないとこんなことにならないもん…ね。 あのカッコ可愛い西島くんの可愛い可愛いおちんちんは 小さいながらも おへその下にくっつくくらいのところまで辿り着き 一生懸命脈動をしている。 横に添えられている両手は きっと思いっきり強く握っているんだろう。 小さく震えているのが手に取るように分かった。 …それでも絶対に隠そうとはしないのね。 やっぱり男の子…だからなのかな。 当の西島くんはわたしとは目を合わせようとはせずに 床をジーっと見つめながら、自分のそれが収まるのを ただひたすら待っているかのように見える。 まっかっかの顔に泣きそうな、でも男の子らしい目つき。 胸の辺りまで赤くなっている。 更にその下には、西島くんの大事な小さなゾウさんが まだ鼻を高らかに上げている。 駄目だ私…ほんとどうにかなっちゃいそう。 可愛すぎて…って本当もう駄目だから! いろんな意味で失格よね…。 「お、男の子だもんね、しょうがないわよ。」 とりあえず何か声をかけてあげなきゃと思って そう告げる私。 ごめんね、もう何言えばいいのか分からない。 完全にこっちが動揺してる。 西島くんのおちんちんをちょっとだけ見るって言う ただそれだけが目的だったのに (…ってその時点でもういけない発想だけど) まさかここまで見せてもらえるなんて…ね。 彼にとってみたらもう最悪なシナリオなんだろうけど 私にとっちゃあもう、とんだサプライズって言うか プレゼントって言うか…。 うん、ありがとって感じw しかも、こんなに興奮するなんて…ね。ビックリ。 西島くんは依然として直立不動のまま。 時折周りをちょろちょろ確認しながら 私だけにその恥ずかしい姿を披露してくれている。 絶景とは…このことね。なんか…本気で思うw 何を考えてるのかは分からないけど 恥ずかしさに打ちひしがれているのは まず、間違いないよね…。 可哀そう…だけど、それが更に可愛くて、わたしはもう 昇天してしまいそうw 「まだ時間あるからね、リラックスリラックス…。」 なんで興奮しちゃったかは分かんないけど とりあえず通常時に戻らないことには 褌締められないモンね。 わたしは目のやり場に困る振りをしつつ 実はしっかり見ながらそう告げる。 するとふと西島くんは顔を上げ 涙目の瞳をわたしに向けて 「あ、あの!もう…巻いちゃってください。」 と言ってきた。 恥ずかしさの中に見える鋭い眼光に わたしはまたドキッとする。 きっと女の子たちも この視線でドキドキしちゃうんだろうね。 なんて、思った。 「え、で、でも…」 私は言葉を詰まらせる。声が震えてる。平常心よ私! 「…こ、これ以上大きくなんないんで…。 この上からでも、だ、大丈夫なんで…。」 「え?」 意地悪にも聞こえていない振りをして聞き返す私。 これ以上大きくならないから大丈夫って…w 全然答えになってないわよねw 動揺してるのね~ふふw そして最後に私に向かって本当のことを言ってくれた。 「あ、あの俺…!  た、勃つとなかなか戻らないんでその…  も、もう、巻いて、ください…。」 完全に威勢を失った丸出し興奮状態の西島くんは 床を見つめながら力なくそう告げた。 そしてもう吹っ切れたのか、両手を後ろに組んで 大事な部分を私に突き出すような格好になった。 もちろんパオーン状態のままw 恥ずかしかったんだよね…良く頑張ったね。 心の中で西島くんの頑張りを称えると同時に まさかの性癖告白に 俄然大人げもなく興奮しまくっている私。 …もうやめよ!充分いい思いさせてもらったじゃないね。 「そ、そうなんだ…。うん分かった!巻くね~。」 精一杯のポーカーフェイスでそう笑いながら告げ 綺麗に直した褌をもう一度西島くんに合わせる。 合わせる直前に間近で おちんちんをもう一回見ちゃったけど おちんちんの裏側見たのって 何年ぶりだろうとか思っちゃった。 夫のとかでもそんなにマジマジ見る機会無いモンね。 本当に小さいけど、一生懸命 力いっぱいパオーンとしてるおちんちんを見てると やっぱり男の子だなって思ったし カッコいいなって思ったよ。 大丈夫!ちゃんと子供産めるよ!って言おうと思ったけど 流石にそれは失言よね。自重しましたw それで最後くらいいいややっちゃえ!と思って 褌の上から思いっきり彼のおちんちんを触っちゃった。 …やっぱり男の子なんだね。硬くなってたよ。 …うん、それだけだけど。 西島くんは何も言わなかったけど 流石にちょっと腰を引いてたな。 ごめんね…最低な女がこんな褌を締める係でさ。 そしてようやく締め終わる。 最後のほうはやっぱり適当だけど。 「はい、終わったよ。お疲れ様。」 「あ、ありがとうございました。」 最後はしっかり私の瞳を見てそう言ってくれた西島くん。 すぐに俯いて、恥ずかしがっちゃったけど。 クールでカッコいいイメージしかなかったけど 今日のこの出来事で、ガラリとイメージ変わったなぁ…。 …俄然良い方にね。 完全にわたしのハート、射抜かれちゃったなw 肩を落とす彼に最後に救済の?一言を告げる。 「あんまり気にしないの!  男の子は大きさじゃないんだから、ね!」 救済でも何でもないわよね、ホント…酷いわw 西島くんはわたしの言葉に顔を赤くしながらも 唇を噛み締めながら、床を見つめたまま 小さく無言で、顎を突き出すように頷いてた。 そして、山井くんたちの元へトボトボ歩いていく。 …今気づいたけど、わたしこんなドキドキしてたんだ。 こんなに興奮したの、何年振りだろ。 …今日あったことは絶対夫には言えないな。 …なんとなく、本気でそう思った。
ページトップへ