小説

少年裸祭り 【四拾六】

石田 佳奈
  • 石田 佳奈
  • 2009/01/03 10:32
  • 海岸付近
鈴谷の…おちんちん… どうやって見ればいいのか考えているうちに 本当に祭りは終盤に差し掛かってしまっていた。 このまま見れずに終わるの…? 桃子に対しても鈴谷に対しても 心に変なモヤモヤを残したまま終わるの…? …そんなの絶対に嫌だ。 耐えられないよ…… でも…どうすれば……。 当然いい案なんか思いつくこともなく 視線を海に戻す。 コウスケトリオたちが海に浸かっている。 他の学校の男の子たちはもうこっちに向かっているのに どうしたんだろ…。 …でも気持ちは複雑だった。 きっと 海から出てきてあの3人がウチの庭に辿りついたら もう鈴谷のおちんちんを見るチャンスはなくなる…。 …行動を起こすとしたら この瞬間しかない…?…でも何するの…? ……駄目駄目そんなの! あからさま過ぎるし、そんなことしていいわけない! 大体そんなことしたら、鈴谷に嫌われちゃうし…。 …鈴谷のこと嫌いになるためにやってきたことなのに 結局は嫌われたくないなんて …ホント、矛盾してるよね…馬鹿みたい。 気がつくと、他の学校の男の子たちはもう わたしたちのすぐ目の前まで駆けて来ていた。 …コウスケトリオは… …あ、ようやく海から出てきたみたい。 …ふぅ、駄目だよ…駄目だよ変なことしちゃあ… 理性理性理性…!!! 嫌だけど…我慢しなくちゃいけないんだ…。 海から上がってきたコウスケトリオが 走ってこっちに向かってくるのが 小さく小さく視界に入る。 … ……ん? なんか…ちょっと周りがざわつき始めてない? 気のせいかな… …いやそうじゃない、確実に急にザワザワし出した。 しかもみんなの視線が… コウスケトリオの方に集中してる…? 「お、おい、あの子たち…!」 近くにいた大人の観客の人の声。 わたしは目を凝らして鈴谷たちのいる方を向いた…。 …え。 ……嘘…。 …なんで…? まったく分からない…状況が把握できない… でも、猛スピードでこちらに駆けてくるコウスケトリオは 確実に3人とも… すっぽんぽんだった…。 ドンドン近づいてくるすっぽんぽんの3人。 周りのざわつきが 次第に悲鳴や歓声に変わっていく。 「おぉーーーーーー!!!!!」 「えぇーーーーーーーー!!??」 「きゃーーーーーーー!!!!」 「あはははははは…!!!!」 いろんな音が私の周りを流れる。 でも心臓の鼓動が大きすぎて、全く頭に届かない。 更に近づくコウスケトリオ。 視界に鮮明に映り始めるコウスケトリオの下半身。 そこに確実に何か動くものを確認することができる。 10m先くらい先に迫ったところで わたしはついにそれが おちんちんであることを把握することができた。 2本のおちんちんが…元気良く暴れてる。 片方にはもう…毛が生えている…? どっちが鈴谷の?どっちが鈴谷の…!? …そんな簡単なことも分からなくなるほどに 動揺するわたし。 視線を少し上に戻して鈴谷の顔を探す。 …そうだよ向かって左が鈴谷ね、ずっと見てきたモンね。 そんな鈴谷の顔は、何故かどこか誇らしげなほどに笑顔で でも、今まで見たことがないくらい 顔がピンク色に染まっていて …鈴谷の恥ずかしさや男らしさが 手に取るように体の中に流れ込んできて とにかく…ドキドキした。 そして、改めて視線を落とす。 …これが鈴谷のおちんちん…なんだ。 ついに見ちゃった…。 上下左右に 暴れ馬のようにプルプル揺れる鈴谷のおちんちん。 その上にはチョロチョロっと毛が生えているのも分かった。 その黒さが、鈴谷のおちんちんの白さを引き立てていた。 …と、頭の中で今起こったことを整理する間もなく コウスケトリオはわたしたちの目の前を通り過ぎていく。 目の前を鈴谷が通過するとき、目を伏せてしまったのは 今までの罪悪感と 無駄に持ち合わせた乙女心のせいかな…。 わたしの家にすっぽんぽんでかけていく3人のお尻を わたしは胸に手を当てながら見ていた。 右手でおちんちん隠す事だって出来るのに… 終始鈴谷は右手でガッツポーズを構えてて その手を下ろすことはなかった。 そして家の中に入っていく3人。 …あっという間だった…けど、終わった…。 …なんであんなことになったのか なんですっぽんぽんだったのか 全く分からないけど とにかくわたしは鈴谷のおちんちんを 見ることが出来た。 …動きが早くて鮮明には見れなかったけど 弟のとは違って、大きさも大きくて、毛も生えていて …大人のおちんちんっていう感じだった。 … …… なんか普通に評価とかしてみちゃってるけど ホントは張り裂けそうなくらい、ドキドキしてた。 …これで鈴谷のことを嫌いにな… れるわけないじゃんね。 むしろ、やっぱりかっこよくて、大好きだよ。 …バッカみたい、もう。 頭の中で、さっきのシーンをリプレイする。 プルプル揺れる2本のおちんちん… 結局…鈴谷のしかちゃんと見てなかったけど 多分毛が生えてたのは、鈴谷だけだった…はず。 … ……あれ、そう言えば …2本? 真ん中の… 西島のおちんちんって……? ……たまたま視界に入らなかっただけかな。 …にしても、はぁ。 終わったよ…。
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