小説

少年裸祭り 【参】

間宮 和子
  • 間宮 和子
  • 2009/01/02 13:32
  • 近所のファミレス
わたしが着いたころには もう他の2人は到着していたみたい。 「おまたせ~。」 「あ、きたきた。」 「遅いじゃなーいもうw」 「ごめんごめんw」 いつものように遅刻するわたしに2人は いつものように呆れたように、諦めたように?w  笑ってた。 ゆっくりと席に腰をかける。 わたしの隣に座ってるのは 石田佳奈ちゃんのお母さんの順子さん。 それで向かいにいるのが いつみちゃんのお母さんの紗代さん。 うちの子が 佳奈ちゃんといつみちゃんと仲良しだってことで わたしたち3人も こうしてよく集まるようになったんだけど 子供の交友関係って案外大事だなーってホントに思う。 子供の母親になったあとの新しい交友関係って 子供が仲良くなった子で決まってくるって言っても 過言じゃないモンね。 わたしの場合は こうやって2人のお母さんと凄く気があって ホント助かってるけど 気の合わないお母さんとかだったら かなりしんどいわよね。 適当にドリンクバーを頼んで いつものように雑談タイム。 って言っても今日の話題はもちろん明日のことなんだけど。 「ついに明日ねー、祭り。」 「そうね~まさかうちの子たちの学年の男の子たちが  年男に選ばれるなんてね。ビックリ。」 「それもビックリだけどさ、うちの学校の男の子  全員の名前がコウスケくんって言うのもね~。  絶対なんかあるわよね。」 「それね~、良くわかんないけど  実際そういうのって  市長が結構適当に決めてるらしいのよ。」 「え?ホントに!?」 「うん。だから全員コウスケくんって言うのも  市長のちょっとした悪ふざけと言うか  遊び心なのかも。」 「そうなんだ~、なんか年男とか言っときながら  そんな決め方してるなんて  ちょっと幻滅しちゃうわよね。」 「まぁ、あくまで噂なんだけどね。」 主婦3人が集まるとやっぱり話が途絶えないw しかもぶっちゃけトークw わたしも年取ったな~って思わざるを得ないなぁ。 「それより、もうバッチリなの?」 急にわたしに石田さんのお母さんが聞いてくる。 「え?何が?」 「何がって決まってるじゃな~い、褌の締め方よw」 「あ、あぁ…」 やっぱりその話になるのねw 結構前から決まってたことだけど、2人は興味津々みたい。 校長先生がじきじきに PTAの会長をやっているわたしに 3人の男の子の褌を締めるのを手伝って欲しいと 頼んできたんだよね。 きっと、その噂の市長さんが 校長先生にそうするように頼んだんだろうけどね。 「バッチリよ。ネット見ながら勉強したんだから。  夫使って練習もしたしね。」 「えー!旦那さんに締めさせてもらったの?  やるわね~和子さんw」 「恥ずかしくなかった?旦那さんのなんて締めてw」 「な、なんで恥ずかしがんなきゃなんないのよ!  夫よ?夫!もうとっく見慣れてるわよ。」 「あら~言うわね~w」 もう、すぐわたしをからかって来るんだから。 まぁそう言うノリ嫌いじゃないけどさw 「でも、それじゃあもうバッチリねー。」 「うん、パパッと締め込んであげちゃうわよ。」 「…でも羨ましいわよね。」 「…なんで?面倒よーいろいろ。」 「えーでもねぇ、  可愛い男の子3人の裸を見れるってことでしょ?  やっぱり羨ましいわよぉ。」 「ちょっと、何言ってんのよもう!やだなぁ。」 「でも実際、あの年頃の男の子のおちんちんって  あんまり見る機会ないでしょ?  今じゃ夫のくらいしか見ることなくなっちゃったし。」 「…確かにねぇ、そう思うとちょっと羨ましいかな。」 もう言いたい放題w いい大人が何言ってんだか…w でも私自身もちょっと見てみたい気持ちがあったのは 嘘じゃないんだけどねw 「ほら特にあの子。  西島さんとこの耕助くん!  サッカーやってるカッコ可愛い男の子。」 「あーあの子!  そっかー、和子さん  あの子のおちんちんも見れちゃうのよねー。  そう思うと、やっぱり羨ましいわぁw」 「もうさっきから何言ってんのよ!  わたしはただ、褌を締めてあげるだけ!  見るために引き受けたわけじゃないんだから!」 「分かってるわよwそんなムキにならないでw」 「そうそう、倦怠期真っ盛りの欲求不満主婦2人の  ちょっとした嘆きと羨望よねぇw」 「…はいはい……w」 相変わらず良く口が回る2人だこと。 でも、わたし自身も 西島さんちの耕助くんのおちんちんが見れることは 結構楽しみではあったりするのよね。 大人のわたしから見てもあの子は クールというかミステリアスというか 少しドキッとしちゃうのよね。 きっと桃子なんか、ドストライクなんじゃないかしら?w おそらくカッコ可愛い立派なおちんちんが ついてるに違いないんだろうけど。 …なーんてね、旦那に怒られちゃう。 「あ、わたしドリンク入れてくるわね。  和子さん何がいい?」 「…んー、じゃーホットココアで。」 マダムズトークはまだまだ続く…。
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